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2011年4月 3日 (日)

ジェームズ・アレンさんの『「原因」と「結果」の法則』を読んでみた

ジェームズ・アレンさんの『「原因」と「結果」の法則』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、1902年に英国の哲学者ジェームス・アレンに

よって書かれ、現代成功哲学の祖として知られる

ナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、アール・ナイチン

ゲールらに影響を与えた『AS A MAN THINKETH』の

日本語訳である。

印象に残ったところは、次のとおり。

『環境は人間を創りません。私たちの環境は、私たち
自身のことを外側に漏らすのみです。気高い思い
ばかりをめぐらしている人が、邪悪な道に落ち、
苦悩する、などということはけっして起こりません。
同様に、邪悪な思いばかりをめぐらしている人が、
気高い目標を達成して真の幸せを感じる、などと
いうことも絶対に起こりません。』

だからこそ、人は気高い思いをめぐらせる必要がある。

これはこの本の中では、揺らぐことがない信念である。

『人間は、もし成功をめざすならば、自分の欲望の
(すべては無理でも)かなりの部分を犠牲にしなくては
ならないのです。』

けっして成功することはたやすくないが、成功を目指さ

ないのであれば、人生が味気ないものになってしまう。

『人間は誰しも、願望を抱き、その達成を目指します。
しかし、身勝手な願望を達成したとき、人間は真の
喜びを手にできるでしょうか。また、清らかな願望の
達成をめざしている人が、生活に困ったりすることが
あるでしょうか。いや、そんなことは絶対にありえません。
「原因と結果の法則」は、けっしてそのようには機能
しないのです。』

よい原因は良い結果を生むということこそが、

「原因と結果の法則」の真に重要なメッセージである。

薄い本だし、内容的に難しいところは、まったくない。

いま、努力が報われずに失意の中にある人にこそ

ぜひ読んで欲しい1冊である。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ジェームズ・アレン(Allen,James)
1864年、英国生まれ。父親の事業の破綻と死から15歳で学校を退学。以後、さまざまな仕事に就きながら独学で学び、38歳で執筆活動に専念する。作家としてのキャリアは他界した1912年までの9年間と短いが、執筆された19冊の著書は世界中で愛読され、とくに1902年に書かれた『AS A MAN THINKETH』は、現代成功哲学の祖として知られるナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに強い影響を与えた。いまなお、自己啓発のバイブルとして、世界中で読まれつづけている

【目次】(「BOOK」データベースより)
思いと人格/思いと環境/思いと健康/思いと目標/思いと成功/ビジョン/穏やかな心

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