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2011年4月24日 (日)

三浦展さんの『シンプル族の反乱』を読んでみた

三浦さんの『シンプル族の反乱
モノを買わない消費者の登場』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、『下流社会』を書いた三浦さんが新しい

消費者像を克明に描写して見せている。

内容としては、どうやってモノを売るかというより、

モノを買わない消費者をどう捕らえるかという

コンセプトで読みごたえがある。

特に冒頭のシンプル族がモノを買わない理由は

様々な社会現象を考えるときのヒントになる。

①すでに生活が豊かであり、物が豊富にあるので、
 急いで買う必要がない
②所得が低下しているので、物を買いたくても買えない
③将来に不安があるので、貯蓄に励み、物を買わない
④所得が低いから結婚できず、子供を産まず、
 家も買わないので、消費全体が減少する
⑤インターネットが発達したので、情報だけで満足する
 ようになり、物は買わなくなった
⑥環境意識が強まったので、無駄な消費をしなくなった。
 物を買うことに罪悪感すら感じることが増えた
⑦社会意識が強まったので、消費よりも他にするべき
 ことに目覚めた

この中で、②から④は、深刻な問題である。

これは好みとしてシンプルさを追求していることと

まったく意味が異なる。

けれど、これが失われた20年の現実なのである。

三浦さんのマーケティングは感覚的には鋭さを

感じさせるが、いつもどこか根拠が希薄で

本当に現実をとらえているのか不安を抱かせる

ところがあったが、この本は妙に納得させられた。

40代の私自身にも起きている変化だからだろう。

ネットでポイントを貯めて本を買い、アマゾンで

売って、そのお金でブックオフの古本を買う。

なんとシンプルな生活であろうか。

趣味のマラソンも大会参加料が年間1万円くらい

シューズとウエアーで同じく年間1万円くらい。

もちろん、こういう生活になった理由は②から④が

大きいことは言うまでもない。

ネットバブルの頃までは、株で大損したりしていたが

いまやFXで遊ぶための10万がなかなか難しい。

そして、給料は下がらないと嬉しくなってしまうくらい。

時代は変わったと言うべきなのだろうか。

この本に書かれていることが、いちいち自分に

当てはまって、いろいろと考えさせられる。

今のところ、三浦さんの本の中では最上位。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 シンプル族とは何か?(自動車離れが進んでいる/自転車の人気が上昇 ほか)/第2章 シンプル族の価値観とライフスタイル(シンプル族の生活原理/シンプル族の志向性 ほか)/第3章 シンプル族の衣食住遊(シンプル族の特徴/シンプル族の「衣」 ほか)/結 シンプル族がつくる社会(シンプル族は中流の質的変化/シンプル族がつくる「共費社会」 ほか)

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