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2011年4月29日 (金)

小林恭子さんの『日本人が知らないウィキリークス』を読んでみた

小林恭子/白井聡/塚越健司/津田大介
/八田真行/浜野喬士/孫崎享さんの
『日本人が知らないウィキリークス』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、ウィキリークスについて7人の執筆人が

それぞれの立場で執筆していて自分なりの考え方を

持つ手助けをしてくれる。

たとえば、塚越さんは『抽象的な「公益」や「善悪論」

の議論に意義を見出さない。簡単なことである。

国家にとっての善と、国民にとっての善は異なる。

同様に、日本国民の善とアメリカ国民のそれも異なる。

すなわち、論者の立場によってウィキリークスは

善にも悪にもなり得る。』と、善悪論を否定している。

また、小林さんもウィキリークスの評価が、その人の

「立ち位置」によって変わるとしながらも、ウィキリークス

時代のジャーナリズム空間は、多彩で知的な刺激に

満ちた場所であろうと考えている。

そして、これだけウィキリークスが注目を集めた

最大の事件である米公電暴露の衝撃とその後の

外交に関する執筆人それぞれの評価も興味深い。

特に第5章の「米公電暴露の衝撃と外交」にある

暴露された内容についての記述と米政府の対応は、

外交について考える資料として優れている。

私は個人的には、日本にはジャーナリズムが

育っていないと考えているが、これを機会に

マスコミがくだらないことに関してばかり、

知る権利や報道の自由などという権利を主張せず、

そのあり方などを真剣に考えてもらえたらいいと思う。

とにかく、ウィキリークスについて何も分からないと

いう人でも気軽に読めて、知っておくべき情報が

まとめられるという点で、とてもお得な1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ウィキリークスとは何か-加速するリーク社会化/第2章 ウィキリークス時代のジャーナリズム/第3章 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて/第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想/第5章 米公電暴露の衝撃と外交/第6章 「正義はなされよ、世界は滅びよ」-ウィキリークスにとって「公益」とは何か/第7章 主権の溶解の時代に-ウィキリークスは革命か?

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