園善博さんの『本当に考える力がつく多読術』を読んでみた
園さんの『本当に考える力がつく多読術』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、単なる速読のススメではない自己投資としての
多読のススメということであるが、最近読んだ鹿田さんの
『10分間リーディング』の方が内容が充実している。
この作者の方が、この分野の先輩なのかもしれないが、
少し繰り返しが多く、同じことを言い方を変えているだけ
というように感じる場面が多かった。
主張していることは悪くないのだが、1冊の本にするほど
多くの情報を提供してくれているとは思えなかった。
ただ、どのような工夫をすれば、本から情報を抽出でき
るかということに焦点を絞っていて参考にはなった。
『私は、人生の成否は読書によって決まると信じています。
それは、読書によって知識や情報が増えるということ
だけでなく、考える力がつくからなのです。
本で得た知識は自分の財産となります。
知識という財産は、すぐには役立たないかも
しれませんが、コツコツ貯めればいつかお金という
財産に結びつく可能性大なのです。』
『本を大量に読む―――7つのメリット
①人間力がアップする
どんな相手にも好印象を与えられる
②問題解決力がつく
知識が増えると、選択肢も増える
③表現力が豊かになる
自分の考えを的確に述べられる
④論理力が向上する
感情的にならない、「頭のいい人」になれる
⑤アイデア力がつく
関連づけで無限に発想を生み出せる
⑥好奇心がよみがえる
新しい発見が得られると、人生が豊かになる
⑦マネーメーカーになる
「お金持ち」になれる可能性が飛躍的に高まる』
『多読のコツとして「本を読む目的」を設定する方法
①目次を最初から最後まで読む
②その本からどんな情報を得られるのかを想像する
③②の情報を得ることによってどんなメリットが
あるかを書き出す
④本を読み終えた後の自分はどうなっているのか
イメージして書き出す』
『「パラパラ読み」で読書効果を高める
①まず目次を読み、気になる章を1つ選ぶ
②1.何のためにその章を読みたいのか、
目的を設定する
2.その章を読めばどんな知識が得られるかを
推測する
3.読み終えたとき、どんなメリットが得られる
のかをイメージする
③自分の目的に合うキーワードを1つ選ぶ
④本をパラパラめくりながら、③で選んだ
キーワードが載っている箇所を探し出す
⑤最初から通して読む』
『「批判的読書」の進め方
①テーマを決める
②目次を読む
③パラパラ読みをしながら本の内容や
著者の考えをまとめる
④本を読みながら疑問点を書き留める
⑤自分が同意する点、できない点を書き留める
⑥本の内容や著者の考えについてコメントする
⑦自分の考えを箇条書きする
⑧キーワードや重要語彙のリストをつくる』
あの勝間和代さんも通ったというセミナーの
著者によるものだけあって考え方はしっかりしている。
読書の経験が浅い人や小説などにジャンルが偏って
いる人が、本から知識を得ようとする際には参考になる。
【参考図書】(一部抜粋)
『9つの性格』 鈴木秀子 PHP研究所
『コンサルタントの秘密』 G・M・ワインバーグ 共立出版
『心理学を変えた40の研究』 R・R・ホック ピアソン・エデュケーション
『人間性の心理学』 A・H・マズロー 産業能率大学出版部
『発想法』 川喜田二郎 中央公論社
『パフォーマンス・マネジメント』 島宗理 米田出版
『記憶と情動の脳科学』 J・L・マッガウ 講談社
『考えることの科学』 市川伸一 中央公論社
『はじめの一歩を踏み出そう』 M・E・ガーバー 世界文化社
『コーチングの技術』 菅原裕子 講談社
【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 生き方に“圧倒的な差”がつく!読めば読むほど脳が働く多読術/2章 役に立つ読書とは、役に立たない読書とは?頭のいい人が実践している「多読のコツ」/3章 読後の「結果」が大きく変わる!本を速く、効果的に読む方法/4章 実感、脳がどんどん活性化!記憶術-本と対話をしながら読む!/5章 「読解力」をさらに高める!「本当に考える力をつける」批判的読書法/6章 ページをめくるたびに人生が変わる!毎日が「いいことづくめ」になる多読生活
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