午堂登紀雄さんの『33歳で資産3億円をつくった私の方法』を読んでみた
午堂さんの『33歳で資産3億円をつくった私の方法』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、たった1年間で資産3億円を作った33歳の
元サラリーマンが書いた本である。
米国公認会計士という肩書きは、この本を読む限り
特に資産運用には関係がないようだ。
では、その資産形成の実際はというと、特に何か秘密の
やり方が書いてあるというわけではない。
むしろ何も具体的なことは書いてないと言っていい。
あえて何か資産運用について抜き出そうとすれば
わずかに次のようなことくらい。
①不動産投資(これが中心)
・新築ワンルームマンション投資は、大多数の
サラリーマン投資家には向かないのは事実。
新築マンションは車と同じで、買ったときが1番高く、
買ったらすぐに何割か下がります。そして数年くらい
急激に下がり続け、それ以降は価格の下落スピードは
なだらかになります。「節税」というメリットは確かにあり
ますが、しょせんは還付ですので、給与から引かれた
源泉所得税の金額以上には戻ってきません。
・競売物件は時間と資金に余裕がある人向け
今は多くの人が競売に参加しているため、入札価格が
つりあがり、一般市場で買うのと同じ価格になっている。
・平凡物件をお宝物件に変える手腕が必要
本当に価値ある情報は、やはり自分の足で集める
ほとんどの人が見向きもしない物件に手間をかける
②株式投資
1.時流を読む
2.投資対象がキャッシュを生むメカニズムを理解する
3.自分の性格を知る
4.投資の原則を疑う
5.仮説検証を繰り返す
・小難しい分析手法より常識的な視点
勉強しすぎないことと、のめりこみすぎないこと
破綻寸前の企業や不祥事を発生させた企業、その他
決算で赤字に陥った企業、業績予想を下方修正した
企業の株価がドーンと下げたところを狙う
③ベンチャーキャピタルファンド
実績のあるファンドを選ぶこと
④外国為替証拠金取引
株式投資より「レバレッジ」を効かせられるので、
短期間で儲けることができる
⑤起業
投資の魅力がかすむほど楽しさにハマル
ローリスク&ローコストでできる
スキルが備わってからではなくスグ始める
そこで、この本の結論は、スグ起業しましょうということ
なのだが、そのためのお金持ちプロジェクトの進め方は
非常にシンプルで、次のとおり。
・具体的な夢と目標を立てる
・自分の状況を把握する
・節約プランを立てる
・給与増額プランを立てる
・投資プランを立てる
・ビジネスプランを立てる
・詳細ToDoに落とし込む
・実行に移す
何も具体的なことは書いていないと言ったが、
読み取るべきメッセージは、とにかく始めろということ。
この本が、午堂さんの最初の本であるのが
スグ始めることの重要性をよく示している。
投資や起業の実際の具体的な方法は、
他の本を読めば書いてあるので、
そちらで学べばいいということなのだろう。
この本に読みやすいという感想はふさわしくない。
ヒントを得てやる気にさせてくれたら儲けもの。
実際に何か始めたときに、高い評価を付けられる、
そんな感じの本である。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 サラリーマンの僕が「金持ちになる!」と決意した日/2章 これが金持ちの「常識」だ!/3章 “節約・節税・レバレッジ”こそ、金持ちへの近道/4章 不動産投資でアーリーリタイアも夢ではない!/5章 株、投信、為替…この「儲けの絶対法則」に学べ/6章 サラリーマンが“ローリスク&ローコスト”で起業する賢い方法
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