小宮一慶さんの『成功する上司』を読んでみた
小宮さんの『成功する上司』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、『リーダーのための実践する経営』を小説化
したような作品で内容は充実している。
小宮さんがこれまでにその著書の中で語ってきたことを
上手く小説の形にしてまとめられている。
主人公の山村は40歳の会社員で、買収先の会社に
事業部長として出向を命ぜられる。
しかし、それまでは親会社のマネジャーだったが、
多くの部下を持ったことがなく、指示待ち人間の多い
社風の中で、なかなか改革が進まず苦労する。
銀行からの転職を経験している本社の先輩の藤田の
アドバイスや親会社の社長が書いた「リーダー心得帳」を
頼りに「成功する上司」となるべく、奮闘する物語は
かつて多くの部下をもっていた私でも楽しめた。
もちろん、現実には本の通りに簡単に物事は進まないが、
もっといろいろと現実に起こりそうなことを想像しながら
さらにその解決策まで思い描くと、自分なりの物語になり
いっそう楽しめるような構成になっている。
また、登場人物に自分が今まで接してきた実在の人物を
当てはめたりするのも面白い。
「経営とは何か」や「信念を持つことの大切さ」など、
ストーリーを追ううちに学べる構成は、これからいろいろ
学んでいく上でも、良いきっかけを与えてくれる。
情報を吸収するだけでなく、考えながら読むことによって
さらに多くのことが学べる良書である。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 部下が自分を認めてくれない!/第2章 自分の考えを浸透させたい/第3章 部下が自発的に動かない!/第4章 働いているのに結果が出ない!/第5章 モチベーション・アップの秘策/第6章 誇りと信念を持てる組織作り/第7章 リーダーの志とは
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