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2011年5月 2日 (月)

小宮一慶さんの『成功する上司』を読んでみた

小宮さんの『成功する上司』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、『リーダーのための実践する経営』を小説化

したような作品で内容は充実している。

小宮さんがこれまでにその著書の中で語ってきたことを

上手く小説の形にしてまとめられている。

主人公の山村は40歳の会社員で、買収先の会社に

事業部長として出向を命ぜられる。

しかし、それまでは親会社のマネジャーだったが、

多くの部下を持ったことがなく、指示待ち人間の多い

社風の中で、なかなか改革が進まず苦労する。

銀行からの転職を経験している本社の先輩の藤田の

アドバイスや親会社の社長が書いた「リーダー心得帳」を

頼りに「成功する上司」となるべく、奮闘する物語は

かつて多くの部下をもっていた私でも楽しめた。

もちろん、現実には本の通りに簡単に物事は進まないが、

もっといろいろと現実に起こりそうなことを想像しながら

さらにその解決策まで思い描くと、自分なりの物語になり

いっそう楽しめるような構成になっている。

また、登場人物に自分が今まで接してきた実在の人物を

当てはめたりするのも面白い。

「経営とは何か」や「信念を持つことの大切さ」など、

ストーリーを追ううちに学べる構成は、これからいろいろ

学んでいく上でも、良いきっかけを与えてくれる。

情報を吸収するだけでなく、考えながら読むことによって

さらに多くのことが学べる良書である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 部下が自分を認めてくれない!/第2章 自分の考えを浸透させたい/第3章 部下が自発的に動かない!/第4章 働いているのに結果が出ない!/第5章 モチベーション・アップの秘策/第6章 誇りと信念を持てる組織作り/第7章 リーダーの志とは

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