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2011年5月11日 (水)

石井裕之さんの『損する生き方」のススメ』を読んでみた

石井裕之/ひろさちやさんの『損する生き方」のススメ』を読んでみた

 (5つが最高)

正直なところ、この本に書かれているような損をする

生き方は嫌いである。

少なくとも、子供がこのような悟った生き方を望んだら

間違っているから、競争社会の中でもまれて強くなり

「成功」を勝ち取ってもらいたいと言うだろう。

もちろん、それは若いから傷ついても何度でも

やり直しができるからだ。

では、私が成功したかと問われれば、それはまったく

遠く及ばない夢のまた夢である。

けれど、それでも人間に生まれてきたからには、

競い合いの中で自己を磨くということは必要なことだ。

問題は、傷ついたときのセーフティネットがしっかり

しているかということである。

言い換えれば、何度でもやり直せる社会であれば

損をする生き方をあえて選ばなくても、不完全な者

同士が許しあって生きるということは可能であり、

致命傷を負うようなことにまでは至らないと思う。

ただ、現実の社会が過度の競争によって疲弊して

いることも間違いない。

その意味では、損する生き方という選択肢は

あってもいいように思う。

しかし、それはそのような人がいてもいいという

だけで、自分が選択する道ではないと思う。

とりあえず、40歳を迎えた今の自分が考えるには

それほど悟ったような生き方を望まないということだ。

この本では、損をして得を取れと言っているわけでは

なく、損をすることそのものに価値があり、損をして、

損を重ねよと言っている。

10年後、20年後、もっと歳を重ねれば、この本に

書かれているような生き方を望んでいるかもしれない。

しかし、今はまだ苦しいながらも損をしないような

生き方を目指したい。

なお、ひろさんの言うことにも共感できる部分は多く、

特に宗教について、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の

それぞれの成り立ちの話などは、とても分かりやすい。

石井さんの俗っぽいところも、ひろさんの考えを理解する

助けになっていて、特に「あとがき」での損に対する感覚

は、宗教からは離れているが、なじみやすい。

「お金がすべて」ということに違和感を持っている人は

ひろさんのある意味極論に触れることによって、

多くの気付きが得られるのではないかと思う。

そういう意味では、読む価値は大いにある。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 自分を縛る成功、自分を活かす成功(一億円払えば救われる?/嫌な人とは付き合うな/自由こそが本当の成功 ほか)/第2章 心が軽くなる損する知慧(般若の智慧/般若の智慧・その1 損する智慧/損に損を重ねろ ほか)/第3章 「自分なんかバカだ」と気づけば、みんな優しくなれる(なぜ、人を殺してはいけないか?/宗教は羅針盤/ただ信じるということ ほか)

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