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2011年5月26日 (木)

斉藤徹さんの『新ソーシャルメディア完全読本』を読んでみた

斉藤さんの『新ソーシャルメディア完全読本』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、これからの時代は「信頼できる人」による

推薦や評判が、商品やサービスの購入の意志決定を

左右することになるという考えを軸に、今いろいろと

話題のソーシャルメディアについて詳しく解説して

くれている。

また、有名人の多くがやっているツイッターや爆発的に

ユーザーを獲得しているフェイスブックなど、日本でも

続々とサービスが展開され始めたフラッシュマーケ

ティングについても、うまくまとめられている。

特に気になったところを抜き出してみると以下のとおり。

まず、ベースになっているマーケティングについての

考え方は、コトラーによる、マーケティングにおける

目的の変遷ごとの次のような考え方である。

マーケティング1.0
 企業側が一方的に「どのようにして販売するか?」
マーケティング2.0
 企業が顧客に「どのように継続購入してもらうか?」
マーケティング3.0
 企業は生活者に「どのように(製品開発や販売などに)
 協力してもらうか?」

そして、その前提の上に、企業はどう行動するか。

米リサーチ会社のガートナー社が発表したソーシャル

メディアを含む企業のコミュニティサイト活用に関する

調査結果は次のとおり。

・2012年には、顧客売り上げの50%にインターネット
 が関与するだろう
・フォーチュン1000社のうち75%がソーシャルメディア
 により、顧客との関係強化を図るだろう
・そのうち50%は失敗するだろう。その最大の理由は
 企業とユーザーの「共通の目的」がないからだ
・企業ごとにビジネスが異なるため、普遍的な解決策
 は存在し得ないだろう
・それでも多くの企業は、不況下、顧客との交流維持
 のため、ウェブへの投資をやめないだろう

これに対して、斉藤さんは明確な目的が見つから

なければ、まずは「モニタリング(傾聴)」から始める

のがいいと提案している。

また、生活者に共感される会社になるために必要な

5つの課題をまとめると次のとおり。

1.自社の価値を見直す
2.顧客に対する貢献姿勢を明確にする
3.社会に対する貢献姿勢を明確にする
4.信頼される企業になる
5.生活者と対話・交流する

では、生活者に共感されるためにコラボレーション型

の商品企画・開発ではどのようなことに気をつけなけ

ればならないかというポイントは次の3つ。

1.全く知識や経験のない生活者を
 対象にしても失敗する
2.生活者はボランティア精神で参加する
3.知識集約のメカニズムを最適に使い分ける

もう少し踏み込んだ解説があってもいいと思うところも

あるが、新書としてはうまくまとまっているほうだろう。

フェイスブックと同様、ユーザーの獲得速度の早い

グルーポンなどの問題もあったりするが、この勢いは

簡単には止まりそうもない。

個人的には、ブログまででツイッターもフェイスブック

もやる気はないし、個人情報をさらすことには抵抗が

あることも事実だが、動向には注目をしている。

全体をつかむ初めの1冊としてお手ごろである。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ソーシャルメディアが変える「明日の商い」/ユーザー数だけではない-フェイスブックの本当の凄さ/効率的な顧客導線のカギとなる“ソーシャルグラフ”/企業がコントロール不可能なマーケティング新時代/生活者を味方につけることがビジネス活用のカギ/“商品開発”は「コラボレーション」がキーワードに/生活者同士の「共有」が重視される“ソーシャルコマース”/「同時性」と「先回り」を実現する“顧客サポート”/ソーシャルメディア時代の“企業ブランディング”/グルーポンが火をつけた“フラッシュマーケティング”〔ほか〕

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