廣重勝彦さんの『FX取引入門』を読んでみた
廣重勝彦/平田啓さんの『FX取引入門』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、FX(外国為替証拠金)取引について
やさしく解説しているオーソドックスな本である。
ドル円相場がどのような要因で変動するのか、
その歴史や政治・経済構造を丁寧に説明いる。
また、損失リスクを抑えながらいかにリターンを
最大化させるかについて、戦略の立て方を
基本から応用例まで解説した本である。
参考になったのは、FXトレードの実践として
挙げられている次のような点。
①まず、セットアップ
相場の大局を押さえ、トレード戦術が有利に
行えるかを見極める。トレンドの判定。
②エッジ(優位性)が重要
シンプルな取引手法の中でわずかでも勝率を
引き上げたり、リスクに対する利益見込みを
引き上げたりするようそのこと。
③目標価格を守る
当初決めた価格やルールに従って利益を
確定しなければならない。
利益確定のタイミングを早めない。
④むやみにロスカットしない
投資資金全体に大きな影響を与えないように
建玉を小さくすること。
⑤集計と記録を取る
どんな有名なトレードの教科書を読むより
どんなに優秀なトレーダーに聞くより役に立つ。
また、ファンダメンタルズ分析については、相場の
トレンドに関するシナリオを描くためにだけ使う
べきで、それ自体を売買のトリガー(引き金)に
してはならないということである。
そして、テクニカル分析については、どのタイミングで
どの価格で売買すればよいのか、具体的な形で
示してくれる点が大きなメリットであるとしている。
FXの入門書としては、新書なので気軽に手に取れて
内容的にも十分であると思うが、儲けるためには
さらに多くの努力が要るのはもちろんのことである。
【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 FX取引が市民権を得るまで/1 FX取引の概要/2 FX市場のメカニズム/3 注目すべきファンダメンタルズ/4 FXトレードの実践/5 暴落相場でのサバイバル戦略/6 資金を守る/7 システム運用
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