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2011年6月27日 (月)

ハロルド・ジェニーンさんの『プロフェッショナルマネジャー』を読んでみた

ハロルド・ジェニーン/アルヴィン・モスコーさんの
『プロフェッショナルマネジャー
58四半期連続増益の男』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、ユニクロの柳井正さんが経営の教科書として

推薦している本である。

柳井さんがジェニーンさんをお手本としているのは

失敗を恐れてはいけないと、次の言葉を引いている

ことからも分かるとおり、とにかくやるという姿勢が

共通していることから来るものであろう。

「過失は恥でも不面目でもない。ビジネスにつきものの
一面であり、重要なのは自己の過失に立ち向かい、
それらを吟味し、それから学び、自己のなすべきことを
することだ。唯一の本当の間違いは、間違いを犯すこと
を恐れることである」

とにかく、経営者はとにかく経営をしなければならず、

24時間365日働けという発想である。

また、ビジネスの世界では、だれもが二通りの通貨、

金銭と経験という通貨で報酬を支払われるが、

金は後回しにして、まず経験を取れなどという発想も

日本人に受け入れられやすく、柳井さん好みの感じが

たっぷりである。

ジェニーンさんの主張の中心は3行の経営論として

第2章の冒頭で示されている。

「本を読む時は、初めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこへ到達するために
できる限りのことをするのだ」

ジェニーンさんはITTで、どんな状況でも収益を年に

10~15%増やすことを到達すべき目標とし、実現した。

そのためにやったことを要約すると次のとおり。

①締りのない持ち株会社を管理の行き届いた
 企業体へ組織し直す
②本社の経営陣をオーバーホールする
③優秀なマネジャーとスタッフを集める

この際の「優秀」とは、単に有能なだけでなく、

早いペースと長時間仕事に縛られることをものとも

しない内的なエネルギーと革新的な思考を持って

いることである。

なんとも厳しい条件である。

けれど、私はこの発想は危険であると感じる。

マネジャーは、「必要なら私は会社で徹夜でもしよう。
しかし、この問題は必ず解決してみせるぞ」という
態度でいなくてはならない。

重要なのは会社で徹夜することではなくて、問題を
解決することだ。経営において重要なのは結果である。

これを文字通り受け止めてくれるならば、何も問題は

ないが、えてして経営者は徹夜が目的になってしまう。

到底解決できない問題などでは、とりあえず徹夜する

ことだけが求められることになる。

ユニクロがそのような組織になってしまっていないことを

ただ祈るのみである。

最後に付録として付けられている柳井さんの

「創意」と「結果」の7つの法則を要約しておく。

①経営は、まず目標を設定し「逆算」せよ
②部下の報告から「本当の事実」を見分けろ
③リーダーは、現場と「緊張感ある対等関係」をつくれ
④ロジカルシンキングの限界を知れ
⑤部下の中に「オレオレ社員」の台頭を許すな
⑥データの背後にあるものを読み解け
⑦跡継ぎ育成法は、「社員FC 制度」が究極の形だ

柳井さんの考え方を知りたくて読んだので、

目的が達せられたということでは納得の1冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)
「これが私の最高の教科書」(柳井正)/経営に関するセオリーG/経営の秘訣/経験と金銭的報酬/二つの組織/経営者の条件/リーダーシップ/エグゼクティブの机/最悪の病-エゴチスム/数字が意味するもの/買収と成長/企業家精神/取締役会/気になること-結びとして/やろう!

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2011年6月26日 (日)

勝間和代さんの『勝間さん、努力で幸せになれますか』を読んでみた

勝間和代/香山リカさんの
『勝間さん、努力で幸せになれますか』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、正直言って読んでいて不愉快になる。

扱われている問題が重要なことも、論じている

2人への信頼感があることも、まったく関係ない。

とにかく、香山さんの立ち位置が不自然すぎる。

まず、『しがみつかない生き方』で、ふつうの幸せを

手に入れるためには「“勝間和代”を目指さない」と

書いた香山さんに、勝間さんが書いた動機を

質問したときの答えは、編集者の注文ですというもの。

香山さんとしては、精神科医として頑張りすぎて

病気になってしまう人たちを診てきた経験から

あえて言っておきたいということで、覚悟をもって

対談に臨んだと思うのだが、その立ち位置は

まったく納得のいくものではなかった。

そして、香山さんの主張は、どうヒイキ目に見ても

頑張らない人の代弁者というよりは、自堕落な

自分の正当化というもの以外ではなかった。

なぜ、この社会の犠牲者ともいうべき患者の代弁者

ではなく、香山さん自身が努力しない人として、

努力して成功したとされている勝間さんに

対したのか私には理解しがたい。

また、このような香山さんの立ち位置を

多くの番組でコメンテーターとして活躍する

精神科医のものとして納得できる人は

あまり多くいるとは思えない。

病気の人という例外的な人を出してくることに

香山さんなりの抵抗があったのかもしれないが

努力もせず医者になり、多くの著作の中で

かなりの読書量であることが明らかなコメントを

しておきながら、実はプロレス好きなだけの

怠け者なんですと言われても、納得がいかない。

そのため、どこまで勝間さんが丁寧に説明をしても

香山さんの質問がヘリクツのように感じられて、

議論についていけない。

ところどころで、勝間さんが今までの主張を

修正してまで、議論に応じている点は読んでいて

好感が持てたが、議論そのものには正直なところ

深さが感じられなかった。

ただ、1つこの本に救いがあるとすれば、

「あとがきにかえて」書かれた香山さんから

勝間さんへの手紙の結びでは、今後ますます

2人の距離が離れる一方で、ひとつのテーブルを

はさんで話す機会など、もうないかのように

語られていることに反して、お互いに交流が

あるらしいことだ。

勝間さんには、今回の批判を受け止めた上での

新しい展開を期待したいし、香山さんには、

もっと物言わぬ弱者の目線からの今までどおりの

優しさにあふれた展開を期待したい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 “勝間和代”は成功者のアイコンか/第2章 ふつうの幸せとは何か/第3章 努力は楽しいか苦しいか/第4章 仕事で幸せは得られるか/第5章 女と結婚と幸せ/第6章 教育と政治で幸せはもたらせるか

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2011年6月25日 (土)

香山リカさんの『しがみつかない生き方』を読んでみた

香山さんの『しがみつかない生き方
「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、勝間和代さんのファンである私が

精神科医である香山さんの勝間批判を読みたくて

手にしたものである。

もちろん、この本自体は勝間批判を中心とした

ものではなく、全10章のうち最後の1章のみ

勝間さんの本の中に出てくる主張を批判する

形を取っているだけのものである。

しかし、ここではあえて香山さんの勝間さんに対する

批判を主に次の4点にまとめてみた。

①「がんばれば夢はかなう」と言うが、努力したくても、
 そもそもできない状況の人がいる。あるいは、
 努力をしても、すべての人が思ったとおりの結果に
 たどり着くわけではない。
②上手にわがままを言ってでも「最大の結果の発揮」
 ができれば良いと言うが、発揮できない人や
 競争に参加できない、あるいは脱落した人の存在を
 どのように考えているか明らかにされていない。
③「断る力」が重要だと言うが、断るほど仕事のない
 多くの人には、むしろ誰からも依頼がないときに
 自信を喪失したり自暴自棄になったりせずに
 静かに孤独や絶望に「耐える力」をどう高めるかを
 考えるべきなのではないのか。
④「私の成功は努力の結果」と思いたいあまりに、
 「失敗することなんてない、失敗する人は本人の
 せい」という強烈な否認のメカニズムが働き続けると
 その人を神経症などの病的な状態に追い込む原因
 となることがある。

これらの批判に続けて香山さんは、人生には最高も

最悪もないと続けて書いている。

『人生には最高もなければ、どうしようもない最悪も
なく、ただそこそこで、いろいろな人生があるだけ
なのではないか。だとしたら、目指すモデルや
生き方がどれくらい多様か、というのが、その社会が
生きやすいかどうか、健全であるかどうかの目安に
なると言えるはずである』

私は以前、勝間さんの『断る力』の紹介で次のように

批判的なことを書いた。

「勝間さんの基本的な姿勢とはどういうものか
というと、生産性重視、効率重視(経済合理性)
ということである。
 しかし、これは仕事そのものに適用することは
問題を生じないが、人間関係にあっては
まったく通用しないということを私は少ない
経験の中から学んできた。
 勝間さんは「断ること」をしないことが、
生産性向上を阻害し、成長を阻害し、
いかにストレスを溜めるかということを説明する。
 そして、どうやれば「断る力」を身につけ、
人に嫌われるのを恐れずに生産的な提言や
交渉を行う好循環をつくることが出来るかを
嬉々として語り続けるが、正直言って痛々しい。
 勝間さん個人は仕事を選んでスキルアップ
したかもしれないが、組織の中では必ず
勝間さんが断った仕事をした人がいるはずなのだ」

今、この『しがみつかない生き方』全体を読んでみて

弱者からの視点が足りなかったことに気付く。

しかし、その弱者(あえて書くが)を擁護しすぎて、

努力する人の足を引っ張るべきではない。

弱者が本人の努力不足でなく、不運である場合が

あるように、成功者が幸運に恵まれただけでなく、

大変な努力の結果であることもあるだろう。

少しずるいが、私なりの結論は出ている。

それは勝間さんと香山さんの間にある、

努力できる人は努力すればいいじゃないか

というものである。

とりあえず、病気にならないくらいの努力は

あってもいいのではないだろうか。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 ほしいのは「ふつうの幸せ」/第1章 恋愛にすべてを捧げない/第2章 自慢・自己PRをしない/第3章 すぐに白黒つけない/第4章 老・病・死で落ち込まない/第5章 すぐに水に流さない/第6章 仕事に夢をもとめない/第7章 子どもにしがみつかない/第8章 お金にしがみつかない/第9章 生まれた意味を問わない/第10章 “勝間和代”を目指さない

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2011年6月23日 (木)

小宮一慶さんの『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』を読んでみた

小宮さんの『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、小宮さん流の頭をよくする読書法が

書かれた読みごたえのある、いい本だと思う。

まず、読書の技術というのは、「速さ」によって

区別されるものではなく、「目的」によって使い

分けられるとしている。

そして、その目的に応じた小宮さん流の五つの

読書法は、次のとおり。

1.速読
 求める情報を探すために、要点を素早く
 把握するための読み方。
2.通読レベル1
 最初から最後までふつうに読む読み方。
3.通読レベル2
 最初から最後まで、論点を整理し、
 考えながら読んでいく読み方。
4.熟読
 注や参考文献を参照しながら、
 きっちり理解するために読む読み方。
5.重読
 生き方などに関する座右の書として、
 何度も繰り返し読む読み方。

具体的には、速読は、ポイントをおさえて、
自分で論点や重要事項を把握していけるか。

注目するのは、次の6つが中心になる。
1.目次
2.見出し
3.本文の太字
4.各章・各項の冒頭
5.はじめに・あとがき
6.データ・数字・図表・固有名詞

次に、通読レベル1は、最初から最後まで、
ふつうに読んで、読書を楽しんだり、
ある一定の知識を得ることを目的にする。

一方、通読レベル2は、最初から最後まで、
論点を整理し、考えながら勉強を目的にする。
ロジックを追えるように、仮説を立てて読む。

熟読は、自分の専門分野や興味のある分野の
ものを必要なところだけ、多くのことと関連づけ
ながら、きっちり論理立てて読んでいく。
リファレンスを参照しながら、きっちり理解する
ために読む。

重読は、「意味」を得るだけの読書ではなく、
「意識」を高めることを目的にする。

そして、小宮さんに言わせると、おおよそ30時間で、

だいたいのことがある一定レベル(専門家レベル)に

達することができるということです。

そのためには、まずその分野の第一人者が書いた

入門書から入り、専門書を熟読して理解できたら、

また入門書を読むことが大事なノウハウであると

いうことだ。

また、この本では、小宮さんがお勧め本を具体的に

取り上げながら丁寧に解説してくれているので、

ビジネスマンにとっては良い指針になると思う。

ぜひ、専門家レベルを目指して、30時間頑張りたい。

【参考文献】
・経済
『東大生が書いたやさしい経済の教科書』 インデックスコミュニケーションズ
『容疑者ケインズ』 小島寛之 プレジデント社
『バフェットの教訓』 メアリー・バフェット 徳間書店
『ミクロ経済学入門』 奥野正寛 日経文庫
『マクロ経済学入門』 中谷巌 日経文庫
『経済論戦は甦る』 竹森俊平 東洋経済新報社
『1997年 世界を変えた金融危機』 竹森俊平 朝日新書
『スティグリッツ入門経済学』 東洋経済新報社
・マーケティング
『サービスの底力!』 相澤賢二 PHP研究所
『〈旭山動物園〉革命』 小菅正夫 角川oneテーマ21
『一回のお客を一生の顧客にする法』 カール・スウェル他 ダイヤモンド社
『ノードストローム・ウェイ』 ロバート・スペクター他 日経ビジネス人文庫
『村田昭治のマーケティング・ハート』 プレジデント社
『マーケティングマネジメント』 フィリップ・コトラー プレジデント社
『新版MBAマーケティング』 グロービス・マネジメント・インスティチュート ダイヤモンド社
・経営
『商売の原点』 鈴木敏文 講談社
『経営の小さなヒント』 浅野喜起 日本経済新聞社
『戦略の本質』 野中郁次郎他 日経ビジネス人文庫
『巨象も踊る』 ルイス・ガースナー 日本経済新聞社
『ウィニング 勝利の経営』 ジャック・ウェルチ 日本経済新聞社
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 マックス・ウェーバー 岩波文庫
『会社法入門』 神田秀樹 岩波新書
・会計
『稲盛和夫の実学』 日経ビジネス人文庫
『アメーバ経営』 稲盛和夫 日本経済新聞社
『会計学入門』 桜井久勝 日経文庫
『図解 会計のしくみ』 波光史成 東洋経済新報社
『監査論テキスト』 山浦久司 中央経済社
・ヒューマンリソース・マネジメント
『カリスマ体育教師の常勝教育』 原田隆史 日経BP社
『駆け出しマネジャー アレックス リーダーシップを学ぶ』
 マックス・ランズバーグ ダイヤモンド社
『カモメになったペンギン』 ジョン・P・コッター他 ダイヤモンド社
『仕事の裏切り』 ジョアン・キウーラ 翔泳社
『9つの性格』 鈴木秀子 PHP文庫
『完全なる経営』 アブラハム・マズロー 日本経済新聞社
・生き方
『菜根譚』 洪自誠 ディスカヴァー
『実践経営哲学』 松下幸之助 PHP文庫
『ナポレオン・ヒルの巨富を築く13の条件』 きこ書房
・小宮さんの私的なお勧め
『最後の授業』 ランディ・パウシュ ランダムハウス講談社
『「残業ゼロ」の人生力』 吉越浩一郎 日本能率協会マネジメントセンター
『楊家将』 北方謙三 PHP文庫
『坂の上の雲』 司馬遼太郎 文春文庫
『50イングリッシュ』 サム・パク ダイヤモンド社

【目次】(「BOOK」データベースより)
速読/通読レベル1/通読レベル2/熟読/重読/読書力を高める八つのポイント/本書で紹介した小宮流読書法別ビジネスマンのための必読書60

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2011年6月22日 (水)

水野俊哉さんの『成功本50冊「勝ち抜け」案内』を読んでみた

水野さんの『成功本50冊「勝ち抜け」案内』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、著者の水野さんが自身の体験に根ざした

成功本の中から、厳選した50冊を解説している。

一冊一冊に「よみやすさ」、「実現できそう度」、

「成功度合い」、「感情揺さぶり度」、「内容充実度」を

5段階で評価している。

私が読んだことのある本に関しては、水野さんが

どんな評価をしているかを楽しみ、私がまだ読んだ

ことがない本に関しては、水野さんのオススメにより

これから読むべき本を見つけて楽しむといった感じ

なのは、マネー本のときと同様。

とにかく、今後読んでみたいと思った本は次のとおり。

①『世界一わかりやすい株の本』
 細野真宏 文藝春秋

②『借りたカネは返すな!』
 加治将一 八木宏之 アスコム

③『ザ・プロフィット』
 エイドリアン・スライウォツキー ダイヤモンド社

④『ビジョナリー・ピープル』
 ジェリー・ポラスほか 英治出版

⑤『夢をかなえるゾウ』
 水野敬也 飛鳥新社

⑥『夢をかなえる「そうじ力」』
 舛田光洋 総合法令出版

⑦『愛されてお金持ちになる魔法のカラダ』
 佐藤富雄 全日出版

⑧『君に成功を贈る』
 中村天風 日本経営合理化協会出版局

⑨『どん底からの成功法則』
 堀之内九一郎 サンマーク出版

⑩『小さな会社★儲けのルール』
 竹田陽一 栢野克己 フォレスト出版

⑪『図解「非常識に儲ける人」の1億円ノート』
 起業家大学 主藤孝司・監修 三笠書房

⑫『成功学キャラ教授』
 清涼院流水 講談社

⑬『いつまでもデブと思うなよ』
 岡田斗司夫 新潮社

水野さんの巻末のまとめはとても参考になるが、

紹介されている成功本の作者の何人かは逮捕され

塀の向こう側に行ってしまっていることを考えると

成功とはやはりなかなか難しいものだと思う。

水野さんが掲げる成功法則ベスト10

第1位 必要な知識を身につけて、行動する
第2位 周りに感謝する
第3位 ポジティブシンキングに徹する
第4位 失敗を恐れない
第5位 「目的」と「原因」と「結果」の世界を知る
第6位 人生の意義を考える
第7位 夢・目標を立てて紙に書く
第8位 お金に興味を持つ!
第9位 「時間」「お金」「人間関係」「健康」を管理する
第10位 とにかく成功本を読む

とにかく成功したいと願うなら、まずは、このような

道案内の本から入ることをオススメする。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1 成功本で本当に成功したある人物の物語/2 成功本50冊「勝ち抜け」案内(成功入門、基本の「き」-「あの本、読んでないの?」と言われないための基本10冊/自己啓発本の深淵-成功へのモチベーションを維持するための10冊/経営者本の真髄-ビジネスで成功した先輩に学ぶ10冊/ストレートに投資本-王道で儲けるためにぜひ読んでおきたい7冊/独立志向系戦術本-起業家に必要な知識・能力を身につける7冊/知識の底上げ本-研究書から流行の成功法則まで、成功への道幅を広げる5冊)/3 成功本を無駄に読まないための成功法則ベスト10

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2011年6月21日 (火)

フィリップ・コトラーさんの『コトラーのマーケティング思考法』を読んでみた

フィリップ・コトラー/フェルナンド・トリアス・デ・ベスさんの
『コトラーのマーケティング思考法』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、はてしなく市場の細分化を推し進めた結果、

およそ考えつくかぎりの製品が出回っているなかで、

どこに「満たされていないニーズ」があるかということを

探るべく登場してきた水平思考で発想する「ラテラル・

マーケティング」を中心に解説した本である。

ここで言う「ラテラル・マーケティング」とは、市場をただ

ひたすら垂直方向に細分化していく従来の手法を補完し、

これまで存在しなかった新しいカテゴリーや市場を創出

する手法のことである。

より具体的には、「バーティカル・マーケティング」

(垂直思考のマーケティング)が、既存の市場を出発点

としてセグメンテーションとポジショニングを実施し、

既存の製品・サービスに手を加えることで提供物の

種類を増やしていく方法、つまり、連続的で論理的な

思考プロセス(垂直思考)を用いて、全体から個へと

向かう手法であるとすると、「ラテラル・マーケティング」

は、既存の情報を再構成して個から全体へと向かう

手法であり、その際に用いられるのは取捨選択を

できるだけ差し控えた探索的思考法ということになる。

別な言い方で、2つを対比するなら、「バーティカル・

マーケティング」が対象を絞り込んでいくプロセスで

あるのに対し、「ラテラル・マーケティング」は見込み

のありそうなものすべてが対象として取り込まれる

確率論的プロセスであると言える。

読んでいけば、確かに事例などから両者の違いは

見えてくるが、正直言って、どちらの手法も今までの

私には無縁だったものなので、勉強になったという

ことしか言えない。

ところどころにある、囲みのまとめが参考になった。

たとえば、『セグメンテーションとは、新たな売上の
獲得をめざして市場を分割することである。また、
セグメンテーションによって市場規模が拡大する
こともある。セグメンテーションを繰り返し実施する
ことで市場は断片化し、飽和状態に陥る。市場が
断片化すると、新製品の投入する余地はほとんど
なくなってしまう。』

また、『ポジショニングとは、消費者に認知して
もらいたい何かを選択することである。
ポジショニング戦略を実践することで、ブランドの
種類を増やすのと同じ効果が期待できる。
ポジショニングとは、特性を選択し、それを強調
することだ。』

この本は、枠組みと理論を学び、思考法の参考に

するには、良い本だと思う。

ただ、実際に使うとなると、もう1ステップないと

難しいというのが感想である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 市場の発展と競争のダイナミクス/第2章 伝統的なマーケティング思考法の強みと弱み/第3章 既存市場の内部から生まれるイノベーション:イノベーションの一般的形態/第4章 既存市場の外部から生まれるイノベーション:イノベーションの新形態/第5章 ラテラル・マーケティング:バーティカル・マーケティングの補完的手法/第6章 ラテラル・マーケティングのプロセス/第7章 市場レベルにおけるラテラル・マーケティング/第8章 製品レベルにおけるラテラル・マーケティング/第9章 その他のマーケティング・ミックス・レベルにおけるラテラル・マーケティング/第10章 ラテラル・マーケティングの実施

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2011年6月20日 (月)

廣重勝彦さんの『FX取引入門』を読んでみた

廣重勝彦/平田啓さんの『FX取引入門』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、FX(外国為替証拠金)取引について

やさしく解説しているオーソドックスな本である。

ドル円相場がどのような要因で変動するのか、

その歴史や政治・経済構造を丁寧に説明いる。

また、損失リスクを抑えながらいかにリターンを

最大化させるかについて、戦略の立て方を

基本から応用例まで解説した本である。

参考になったのは、FXトレードの実践として

挙げられている次のような点。

①まず、セットアップ
 相場の大局を押さえ、トレード戦術が有利に
 行えるかを見極める。トレンドの判定。
②エッジ(優位性)が重要
 シンプルな取引手法の中でわずかでも勝率を
 引き上げたり、リスクに対する利益見込みを
 引き上げたりするようそのこと。
③目標価格を守る
 当初決めた価格やルールに従って利益を
 確定しなければならない。
 利益確定のタイミングを早めない。
④むやみにロスカットしない
 投資資金全体に大きな影響を与えないように
 建玉を小さくすること。
⑤集計と記録を取る
 どんな有名なトレードの教科書を読むより
 どんなに優秀なトレーダーに聞くより役に立つ。

また、ファンダメンタルズ分析については、相場の

トレンドに関するシナリオを描くためにだけ使う

べきで、それ自体を売買のトリガー(引き金)に

してはならないということである。

そして、テクニカル分析については、どのタイミングで

どの価格で売買すればよいのか、具体的な形で

示してくれる点が大きなメリットであるとしている。

FXの入門書としては、新書なので気軽に手に取れて

内容的にも十分であると思うが、儲けるためには

さらに多くの努力が要るのはもちろんのことである。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 FX取引が市民権を得るまで/1 FX取引の概要/2 FX市場のメカニズム/3 注目すべきファンダメンタルズ/4 FXトレードの実践/5 暴落相場でのサバイバル戦略/6 資金を守る/7 システム運用

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2011年6月18日 (土)

藤井孝一さんの『「お金を稼ぐ!」勉強法』を読んでみた

藤井さんの『「お金を稼ぐ!」勉強法』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「学んだこと」を確実に「お金に変える」技術

について豊富な事例を交えて教えてくれるものである。

特に参考になった点は次のとおり。

・やりたいことではなく、生かせることを勉強する
・学んだだけでは意味がない、稼ぎを生みだす
 仕掛けにまで育ててナンボ
・アウトプット重視で勉強する
・学んだことは、使えば使うほど稼ぎにつながる
・会社や世の中が求めているものについて
 「専門家」を名乗ることが大切
・絶対学んでおきたいのは、英語・会計・マーケティング
・アウトプットのための「生かせる資格」を取る
・必要な能力以上の勉強はしない
・「稼ぐこと」は「人の役に立つこと」という視点を忘れない
・勉強は意志に頼らず習慣化する
・参考書は「買いまくり」「読みまくる」こと
・ブログで自分を売り込み、メルマガで見込み客を探し、
 SNSで人脈を広げる
・人に教えることは究極の勉強
・成功したかったら本を書け
・人よりちょっと詳しいことを武器にする
・仕組みとネットワークを作り、仲介業務を行う
・早朝勉強を始める
・家族と目標を共有する
・本当にやめたくなったら、思い切ってやめるのも勇気

多くの本が「やりたいことを仕事にするべき」と主張する

中にあって、「やりたいことではなく、生かせることを

勉強するべき」という主張は、サラリーマン的発想だろう。

しかし、いまさら「やりたいこと」を探しているわけにも

いかない40歳を過ぎたオジサンには、とても実際的な

アドバイスである。

実は、このことは「やりたいこと」が見つからない若者が

何かを始める際にも有効なことだと思う。

また、「本当にやめたくなったら、思い切ってやめるのも

勇気」という主張も、とても現実的だと思う。

年収2000万円以上になるための「自己投資術」など

にも話が及んでいるが、考え方自体はとても現実的で

サラリーマンが勉強する際にとても役に立つものが

豊富に揃えられている。

「お金を稼ぐ」ことの難しさを分かっている人の本という

感じで、参考になることが多かった。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 ちょっとした勉強で「年収を倍増する仕掛け」とは?(「勝ち組の勉強」と「負け組の勉強」―これだけ差が出る!/勉強するだけでは、「1円」も稼げない! ほか)/2章 「お金にならない勉強」はするな!(「資格があれば何とかなると思っている」/「必要な能力以上の勉強をしている」 ほか)/3章 年収2000万円以上になるための「自己投資術」(「いつ」までに、「いくら」稼ぎたいのか?/「勉強道具」には惜しみなくお金を使え ほか)/4章 今より3倍稼ぐ「超アウトプット勉強法」(勉強しながら同時にアウトプットせよ!/ブログで「お金をかけずに」自分を売り込む! ほか)/5章 とにかく3週間続ければ人生が変わる!(なぜ挫折してしまうのか?―勉強が続かない人の共通点/9時に帰ると決めたら、9時に帰る! ほか)

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2011年6月17日 (金)

山崎元さんの『超簡単お金の運用術』を読んでみた

山崎さんの『超簡単お金の運用術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、99%のマネー運用本を無効にする

きわめて簡単だけれども、「ほぼベスト」に近くて、

かつ、無難なお金の運用方法について詳しく

解説してくれている。

そのうち参考になったものは、次のとおり。

・超簡単お金の運用法(基本型)
 ①当座の生活に必要なお金(たとえば生活費の
 3か月分程度)を銀行の普通預金に置く。
 ②残ったお金は、全額内外の株式に投資する。
 ETFに、国内株4割・外国株6割の比率で投資する。
 ③大きな支出の必要が生じたら②を躊躇なく部分
 解約してこれに充てる。
・リスク調整と保険のルールを加えた運用法
 ④上記②のようなリスクを取ることに「気が進まない」
 という人は、個人向け国債(10年満期タイプ)又は
 MRFを購入する。(③の解約は②と④からになる)
 ⑤健康保険、国民年金、自動車保険には必ず入る。
 住む家によっては火災保険にも入る。
 ⑥必要がある場合だけネットの生命保険で死亡保障
 の生命保険(定期保険)に入る。
 ⑦確定拠出年金は最大限に使う。
 特に個人型の活用を見逃さない。

・借金をしないで、現預金で支払いを済ませられる
 ような予備を必ず持て。
・確定拠出年金の運用を考える3原則
 ①運用資産全体の中の1部に割り当てる
 ②運用中は運用益が非課税のメリットを生かす
 ③運用手数料を重視する
・外国為替市場は「世界最大のカジノ」だと理解し、
 投機だと割り切って楽しみとして参加すべきもの。
・初期の段階では「節約に勝る運用はない」。
・外国人が運用がうまいことはなく、外国に日本人の
 知らない良い運用サービスがあるということもない。
・FXのスワップ・ポイントを利息収入のように考えて、
 安定的な収入を目指そうとするスタイルは、元本の
 何倍かの借金をして外貨預金をやっているのと
 同じ理屈なので、安全でも健全でもない。
・投資信託は手数料が高い場合は買うに値しない。
・個人年金保険(変額保険)は、投資信託より
 手数料が高く、解約ペナルティも高すぎる。
・株価と為替レートと長期金利は毎日チェックする。

とてもシンプルで誰にでもできるが、あまり面白みがない

というのが、この本に書かれている運用法の特長だろう。

生活費の3か月分程度を銀行の普通預金に置いておく

ことと、残ったお金を全額内外の株式に、国内株4割・

外国株6割の比率で投資するだけなんて、正直なところ

つまらないとさえ言えるだろう。

けれど、本当の運用法というのは、実際にはこのような

ものなのかもしれない。

運用で大切なことは、面白いかどうかではなく、

お金を減らさないようにすることだとすれば

それもごもっともなことだと納得せざるを得ない。

また、FXのスワップ・ポイントを利息収入のように考えて、

安定的な収入を目指そうとするスタイルは、元本の

何倍かの借金をして外貨預金をやっているのと

同じ理屈なので、安全でも健全でもないという指摘は

まさにそのとおりですと言う以外にはない。

このような運用方法は、たまたまFXの最初のブームの

ときに円安傾向だったというだけのことに過ぎない。

言われてみると当たり前のことだが、このような運用

方法の解説本が存在していることもあり、99%の

マネー運用本を無効にするという主張に間違いは

ないという気がする。

ただ1つだけ、私なら個人的には外国株の比率を

もっと高くすることが有利な気がするが、それも

日本株で損を続けてきた経験によるものだろうか。

いずれにしても、とても参考になる良書である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 超簡単お金の運用法の具体的な手順(九九%のマネー本を無効にする方法論/値段にこだわらないことが大切!/小さくても借金は避ける ほか)/第2章 超簡単お金の運用法の補足と納得のための説明(「人的資本」について/ライアビリティと「人生のALM」/保険も単純化しよう ほか)/第3章 お金のあれこれ簡単レクチャー(さまざまな投資話の真贋を見抜く方法は?/銀行との正しい付き合い方は?/プライベートバンクに資産運用を任せるのはどうか? ほか)

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2011年6月15日 (水)

ジョン・ネスビッツさんの『マインドセット』を読んでみた

ジョン・ネスビッツさんの『マインドセット
ものを考える力未来を読むための11の法則』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、未来を予測するための社会のうねりを

読み解くための11のマインドセットに関する本である。

また、レバレッジ・シリーズの本田直之さんの監訳

している本でもある。

まず、第1部で扱われているのはマインドセット。

マインドセット(ものの考え方)
1.変わらないもののほうが多い
2.未来は現在に組み込まれている
3.ゲームのスコアに注目せよ
4.正しくある必要はないということを理解せよ
5.未来はジグソーパズルだ
6.パレードの先を行きすぎるな
7.変わるか否かは利益次第である
8.物事は、常に予想より遅く起きる
9.結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし
10.足し算は引き算の後で
11.テクノロジーの生態を考える

この11のマインドセットの中で、4の「正しくある必要は

ないということを理解せよ」というのは、日本人には

理解しがたいかもしれないが大事なことであるという

解説については、ハッとさせられるものがあるが、

未来を予測する上では有効なのかもしれないという

程度で、何にでも適用することはやはり慎重である

べきなのだろう。

そして、第2部では実際にマインドセットを用いた

未来予測が示されており、どのマインドセットを

用いてその予測をしたのかが解説されている。

ただ、未来予測の面白さはあまり伝わってこない。

この本は、やはり第1部のものの見方や考え方を

各自が現在の状況に合わせて当てはめてみることで

その面白さが分かるたぐいの本なのだと思う。

未来予測を教えてもらうというより、未来予測の仕方を

教えてもらうという本なのである。

多様な考え方に触れたい人にはおススメである。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 マインドセットものの考え方(変わらないもののほうが多い/未来は現在に組み込まれている/ゲームのスコアに注目せよ/正しくある必要はないということを理解せよ/未来はジグソーパズルだ/パレードの先を行きすぎるな/変わるか否かは利益次第である/物事は、常に予想より遅く起きる/結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし/足し算は引き算の後で/テクノロジーの生態を考える)/第2部 未来図(文化-視覚文化による世界の掌握/経済-国民国家から経済圏へ/中国-外縁部が中心である/ヨーロッパ-互いに保証し合った衰退の道/現代-漸進的変化の時代イノベーションの宝庫)

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2011年6月14日 (火)

押切もえさんの『モデル失格』を読んでみた

押切さんの『モデル失格』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、女性ファッション誌『AneCan』のトップモデル

押切もえさんの不遇の時代から、絶頂期の事故など、

順風満帆とは言えない半生を振り返りつつも、どんな

ときでも努力を怠らない、カッコイイ生き方の指南本。

本のタイトルは、モデルとしてのコンプレックスから、

太宰治の『人間失格』を読み返すたびに、どこか似て

いるところがあると思うということで『モデル失格』。

誰にでも失敗や挫折があるとするなら、現在の活躍ぶり

からしてモデル失格というのは、言い過ぎのような気も

するし、後半のファッションに関するハウツー本としての

要素なども考えると、ちぐはぐな気もするが太宰治の

ファンだということで、そこはご愛嬌。

自伝的な前半は実際に読んでもらうとして、押切流の

「幸せになるための処方箋」から、印象に残ったものは

次のとおり。

・見方を変えれば、味方が増える
・自分を好きになれないときは、新しいノートに、
 やりたいことを100個書き出してみる
・初対面のときは「個性6割」+「思いやり4割」の服装を
・困ったときほど、笑え
・体が動かないときは「心」、心がフリーズしたときは
 「体」をフル回転
・楽しく食べるために、あらゆる演出をする
・ダイエットの選び方は、「一生続けられるかどうか」を
 基準にする
・失敗したときは、まずはきちんと落ち込む。
 たまには人の力も借りて
・「文句を言う前に、ベストを尽くしているか?」と
 自分に聞いてみる

ポジティブの裏側にあるものは、人それぞれ違うもの。

最近、ポジティブな人の足を引っ張ることが多かった

自分を反省し、太宰を読んでいた若い頃のように、

また頑張ってみようという気になった。

太宰ファンには意外にポジティブな人が多いのは

あまり知られていないことかもしれないけれど、

押切さんが例外でないことは、この本を丹念に読むと

心のメカニズムが記されていて納得するはずである。

押切もえさんの写真が多いものを希望する向きには

『心の言葉』がおススメですが、押切もえさんを知るには

こちらの『モデル失格』がおススメです。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 失格モデルの原動力(挫折が教えてくれたこと/変化は「なくす」ことじゃない、「増える」こと/最大の長所は、コンプレックスです ほか)/第2章 押切流・幸せになるための処方箋(「こころ」をポジティブにする方法/「からだ」をポジティブにする方法/「仕事」をポジティブにする方法)/第3章 押切流☆幸福論(幸せをつかむ「姿勢」のつくり方/「幸せになりたい」が、すべての原動力)

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2011年6月12日 (日)

藤田田さんの『勝てば官軍』を読んでみた

藤田さんの『勝てば官軍 成功の法則』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、日本マクドナルドの創業者である藤田さんの

「成功の法則」を集大成したものである。

とにかく面白いが、印象に残ったのは次のとおり。

仕事が成功するかどうかの「サーチライト」は2つ。
「西欧化」の方向に向かっているかどうか。
「時間を節約する」方向に向かっているかどうか。

マクドナルドがいい成績を上げている新潟、福島、
大阪、長崎はみな幕府の天領だった。
天領というのは直轄地だから、江戸から送ってきた
金で代官が統治していた。親方日の丸である。
だから天領の住民には勤倹貯蓄といったふうはなく
て、ある金を全部使ってしまう。
トイザらス水戸店を開店するとき、わたしが「売れる」
と主張した根拠は、水戸がかつての徳川ご三家の
1つ、つまり「親藩」だったというところにあった。
ところが、大名が統治した藩、とくに外様大名の
藩に行くと、いつ幕府に攻められるかわからないと
口ではいわないが考えていたのだろう、勤倹節約の
風はきわめて強い。
こうした県民性を知っていれば、商売上とても役に
立つし、日常の話題を豊富にすることにもなる。

商売は「女」と「口」を狙え。
商売とは、他人の金を巻き上げることだ。
儲けようと思えば女の持っている金を奪うことである。
また、口に入ったものは必ず消費され、排出される。
何時間か後には次の商品が必要になってくる。

数字に強くなれ。
電卓があっても暗算に強くなれ。
簿記3級の資格は必須である。

外国語に強くなれ。
インターネットでも英語は必要である。金儲けを志す
ならば、せめて英語ぐらいは自在にあやつれなくては
ならない。なにか事業を起こしてという野心はなくとも、
少なくとも都会に住んで仕事をしようというならば、
最低、英語ができなければダメだ。いや、わたしに
いわせれば、もう1ヵ国語をマスターしておかなければ
ならない。
外国人と対等に交渉するためには、英語は最低限の
必要条件なのである。

アイデアに金を惜しむな。
わたしは、「マクドナルド」という名前と「M」のマークを、
アメリカに使用料を払って使い、ハンバーガーを日本中
に浸透させてきた。そんなものはいらないといってしま
えばそれまでだが、成功しているものにはそれだけの
理由が必ずある。「ツキ」が理論的に解明できないよう
に、この「理由」も理論的に解明するのはむずかしいが、
である。
だから、アイデアといった「無形」のものに金を払うのは
一見ムダのように見えるけれども、ちゃんと対価を払って
アイデアを使えば、その成功している「理由」もついて
くるのだ。タダで模倣するよりも産業として成功するので
ある。

とにかく面白いのでぜひ一度読んでみていただきたい。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1章 価格破壊は歴史の必然である/2章 デン・フジタの成功の法則/3章 ビジネス成功の法則/4章 規制緩和なき日本に明日はない/5章 ビジネス・チャンスは無限にある

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2011年6月11日 (土)

山崎元さんの『「投資バカ」につける薬』を読んでみた

山崎さんの『「投資バカ」につける薬』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「投資について何も知らない人」ではなく、

むしろお金をふやすための「意識の高い」人向けに

バカを見ないための処方箋が詳しく解説されている。

売り手の利益は買い手の損失ということを意識しろ

ということから、運用商品について考えるときには

「売り手から見ると、いったいどういう商品なのか」を

常に考える癖をつけろというのが基本。

そのほかにも参考になったものは次のとおり。

①投資に「短期は不利」「長期は有利」という法則は
 当てはまらない。
 通常、運用期間が長くなると、期待収益も資産の
 額の不確実性も、ともに大きくなる
 しかし、手数料等の一時的なコストの投資期間
 あたりの影響を薄めるためには非常に有効
②手数料の高すぎる投資信託は買うな。
 自分の資産は自ら個別銘柄を選んで運用する
 のがベスト
③チャート分析は信用してはいけない。
 有効性を科学的に立証したテクニカル分析はない
 プロの運用の世界ではテクニカル分析はまともな
 運用の手法としては認められていない
 意味のあるトレンドは事後的にしか分からない
④日本がデフォルトになる可能性は当面かなり低い
 「起こる確率」を冷静に分析するべき
⑤生命保険ほど手数料が不透明な商品はなく、
 基本原則の観点からも購入すべきではない。
⑥運用の良いファンドを事前に選ぶことなどできない。
 過去のパフォーマンスと将来のパフォーマンスとの
 間に「相関はない」
 アクティブファンドの運用成績は市場平均を
 下回っている
⑦分散投資は3銘柄からスタートする。
 同じ業種の銘柄を避けながら銘柄数を増やしていく
 どれか1銘柄が大きく下げてもあまり気にならない、
 という心境を目指す
⑧不動産投資で儲けられるのは、不動産屋と銀行だけ。
 マイホームの購入も「投資」と考えるべき
⑨経済合理的に判断するかぎり、毎月分配型ファンド
 の購入を推奨できる状況は存在しない。
⑩ドルコスト平均法は有利でも不利でもない。
 ドルコスト平均法は経済合理的とは言えない
 有利な方法だと過信しているとリスクの集中に
 つながるので危険である
⑪「ファンド・オブ・ファンズ」を買うのは投信の二重購入。
⑫為替リスクは「投資のリスク」ではなく「投機のリスク」。
⑬金投資は考えるべきではない。
 金塊そのものは何の価値も生み出さない
 商品先物業界が「ハイリスク・ハイリターン」という
 表現を使い続けている間は、金を含めて先物取引に
 手を出すのは避けたほうが賢明
⑭法律も制度も異なる異国のプライベートバンクを
 信用してはいけない。
 プライベートバンクで安全で有利な運用はできない

儲かる方法については別の本で勉強するとして、

とにかく投資でバカを見ないためにはぜひ読んで

おくべき1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 「常識への問いかけ」編その常識、ホントは間違いだらけ!(「いま投資すれば、確実に儲けることができます」と言われたら…「だったら、なぜ自分で投資しないのですか?」/「長期投資をすればリスクを減らせるので、大きくリスクを取れます」と言われたら…「リスクが減少する根拠を具体的に提示してください」/「低金利の銀行預金で資産運用するのはバカバカしいと思いませんか?投資信託なら高い利回りが期待できます」と言われたら…「コストの高い投資信託が、なぜそんなにお勧めなのですか?」 ほか)/第2部 「情報への問いかけ」編情報に踊る人は儲からない(「私の編み出した投資法は完璧です」と言われたら…「その投資法が正しいのなら、どうして皆が真似しないのですか?」/「良いファンドを選べば、手数料を差し引いてもベンチマークより高い利回りが期待できます」と言われたら…「良いファンドをなぜ事前に見分けられるのか、その根拠を説明してください」/「効率の良い銘柄に集中投資するべきです。その方がガツンと儲けられますよ」と言われたら…「集中投資をすれば、リスクも集中してしまうのではありませんか?」 ほか)/第3部 「流行への問いかけ」編流行に乗ろうとすると火傷する(「毎月分配型ファンドがこれだけ売れているのは、個人投資家のニーズに合った商品だからです」と言われたら…「毎月分配型ファンドは、本当は損なのではありませんか?」/「ドルコスト平均法で投資すれば、リスクが減って、購入単価が低下するので有利です」と言われたら…「リスクが集中し、余計なコストがかかるドルコスト平均法のどこが有利なのですか?」/「成功報酬型の手数料ならフェアですし、ファンドマネージャーも真剣に運用しますよ」と言われたら…「成功報酬型とは、ただでオプションを渡しているようなものではありませんか?」 ほか)

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2011年6月 9日 (木)

渋井真帆さんの『大人のたしなみビジネス理論一夜漬け講座』を読んでみた

渋井さんの『大人のたしなみビジネス理論一夜漬け講座』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、重要なビジネス理論書8冊について、

忙しいビジネスパーソンが「一夜漬け」で内容を

理解するための本です。

取り上げられている8冊は、『ブルー・オーシャン戦略』

『ザ・ゴール』、『ビジョナリーカンパニー2』、『行動

経済学』、『ウェブ進化論』、『ネクスト・ソサエティ』、

『ネクスト・マーケット』、『富の未来』と有名どころばかり。

けれど、私もこのブログを始めるまでは知らなかった

タイトルも多く、読んだものはまだ3冊だけ。

この手の本のいいところは、どのような本を読めば

よいのか分からない人が参考にできることと、

会話の中などで「知っている感」が出せること。

ただ、ここで取り上げられているくらい有名なものは

実際に読んで得られることも多いので、少しずつでも

時間を見つけて読破したい。

今回は、無理を承知で、一夜漬けからさらに要点だけを

まとめてみた。

1.『ブルー・オーシャン戦略』
 ブルー・オーシャンという未開拓の市場を創造する
 ために必要となる「バリュー・イノベーション」とは、
 「コストを押し下げながら、買い手にとっての価値を
 高める状態」を意味する。
 その実現のポイントは、コストを下げるために業界
 では常識とされている競争のための要素をそぎ
 落とすことと、買い手の価値を高めるために業界に
 とって未知の要素を取り入れること。
 使用するフレームワークは、現状を分析する「戦略
 キャンパス」、顧客価値を創造する「アクション・マト
 リクス」、市場を見直す「非顧客の3つのグループ」。
2.『ザ・ゴール』
 「制約条件(ボトルネック)」は、一連のシステムの
 中で1番弱い部分であり、目的を阻害する要因と
 なるので、このパフォーマンスを上げる(全体最適化)
 制約条件を中心にしたTOC活動は、5つのステップ
 に分けられ、①制約条件を見つける。②どう活用する
 か決める。③他のすべてを②の決定に従わせる。
 ④制約条件の能力を高める。⑤制約条件が解消し
 たら「惰性」を原因とした制約条件が発生しないよう
 に①に戻る。
 マネージャーに求められる最も基本的な能力は、
 「何を変える」、「何に変える」、「どうやって変える」
 という思考プロセスであり、マネージャーと呼ばれる
 からには、この3つの簡単な問いに答えられなけれ
 ばならない。
3.『ビジョナリーカンパニー2』
 飛躍の過程は弾み車のように、ゆっくりと動き出す
 までの「準備段階」と加速度をつけて勢いよく回転
 する「突破段階」がある。
 飛躍の過程は、「規律ある人材を揃え、規律ある
 考え方を浸透させ、規律ある行動を行うこと」という
 3つの大きなフェーズに分けられ、さらにそれは6つ
 のステップで構成されている。
 個人としては謙虚で控えめだが、職業人としては
 意志が強く大胆という、一見矛盾した2面性に
 よって偉大な企業を作り上げている第五水準の
 経営者が人選されていることが第1ステップ。
 適切な人材をマネジメント層に選ぶことが第2
 ステップ。
 厳しい現実を直視することが第4ステップ。
 肝心要の1点に集中する「針鼠の概念」を持つこと
 が第5ステップ。
 新技術に振り回されない「促進剤としての技術」を
 持つことが第6ステップ。
4.『行動経済学』
 選択のパラドックスとは、「自分が把握する範囲を
 超えた過剰な選択肢があることが幸福度をかえって
 低下させてしまうこと」
 初期値効果とは、「初期値に設定されているものの
 方が選ばれやすいこと」
 損失回避性とは、「損失がもたらす不満足は、利得
 がもたらす満足よりも大きく感じられること」
 保有効果とは、「あるものや状態を実際に所有して
 いる場合には、それを持っていない場合よりもその
 ものを高く評価すること」
 不平等回避性とは、「自分と他者の利得の差が
 小さいことで平等とみなす考え方」
 間接的互酬性とは、「自分の行った行為に対して、
 当事者ではなく、グループ内の第三者から協力や
 処罰が得られること」
5.『ウェブ進化論』
 Web2.0の定義は、「ネット上の不特定多数の人々
 (や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく、
 能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいく
 ための技術やサービス開発姿勢」ということになる。
 ウェブ進化論の6つのキーワードは次のとおり。
 ①チープ革命(IT関連コストの劇的な低下)、
 ②不特定多数無限大(つながりを持つための
 コストがほぼゼロになりました)、③総表現社会、
 (誰もがインターネットを通して容易に世界中の
 人たちに信頼できる発信社会) ④マス・コラボ
 レーション(不特定多数の人が特定の組織に
 属していなくても、特別な権威のある人でなくても、
 個人の意見、知識を書き込み、みんなの知恵が
 まとめられ、問題を解決していく)、⑤ロングテール
 (ちりも積もれば山となる)、⑥API公開(これまで
 企業秘密だったデータベースとそのデータベース
 を扱うために必要なシステム開発サポート支援
 ツールであるAPIを一般へ公開する)
6.『ネクスト・ソサエティ』
 知識が中核の資源となり、知識労働者が中核の
 働き手となる。
 特に大切で根本的な変化は、①人口構造の変化、
 ②労働力の多様化、③製造業の地位の変化
 ネクスト・ソサエティの特質は、①知識は資金より
 も容易に移動するがゆえに、いかなる境界もない
 社会、②万人に教育の機会が与えられるがゆえに、
 上方への移動が自由な社会、③万人が生産手段
 として知識を手に入れ、しかも万人が勝てるわけ
 ではないがゆえに、成功と失敗の並存する社会
 トップマネジメントのあり方についての5つの
 ポイントは、①コーポレート・ガバナンスが変わる、
 ②外の世界で起こることを理解する必要がある、
 ③いつ命令し、いつパートナーとなるかを知らな
 ければならない、④知識労働の生産性の向上に
 真剣に取り組まなければならない、⑤みながともに
 生産的に働けるようにすることを考えなければなら
 ない
7.『ネクスト・マーケット』
 ネクスト・マーケットとは、世界的な経済ピラミッドの
 底辺(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド=BOP)に位置する
 貧困層のマーケット。
 BOPへのアプローチは、自社の顧客にするために
 視点を変え、これまでの常識を捨てて、BOPを援助
 の対象としてではなく、未開拓な巨大マーケットと
 とらえる。
8.『富の未来』
 富の3つの波とは、農業社会(第1の波)・工業社会
 (第2の波)・知識社会(第3の波)である。
 経済の基礎的条件の深部のうち、現在特に急速に
 変化し、強力な要因は、「時間」「空間」「知識」である。
 第3の波により、有形の資産に付加する無形の側面
 は急速に増加している。
 資産の大部分が無形資産になったとき、資本主義は
 どのようになるかを考えてみる。

この本を読むと、まだまだ面白そうな本がたくさんある

ことがわかる。

渋井さんの要約も分かりやすく、紹介されている本を

読んでみたいと感じさせる。

これからビジネス書を読んでみようというような人は

ぜひ読書案内として読んでみることをおススメします。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 青い大海原に勝機あり!『ブルー・オーシャン戦略』/第2章 劇的!業績改善ストーリー『ザ・ゴール』/第3章 企業の、そして人生の飛躍の方程式『ビジョナリーカンパニー2』/第4章 勘定と感情は友達だった『行動経済学』/第5章 インターネット世界に何が起こっているのか?『ウェブ進化論』/第6章 来るべき未来の羅針盤『ネクスト・ソサエティ』/第7章 究極のプラス思考本『ネクスト・マーケット』/第8章 新しい「富の波」に乗るのは誰だ!?『富の未来』

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2011年6月 8日 (水)

二階堂重人さんの『FX常勝の平均足トレード』を読んでみた

二階堂さんの『FX常勝の平均足トレード
稼げるトレ-ダ-はもう、はじめている!!』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、一般的なローソク足による分析ではなく

よりレートの流れが読みやすいものとして平均足を

使って為替相場を分析しようという本である。

作者は、テクニカル分析を駆使したデイトレードや

スイングトレードが中心の専業トレーダーとのこと。

FXで利益を出せるのかという問には、次のように

答えることにしているということである。

「絶対に利益が出せるようになる、とはいいませんが、
勉強すれば、じゅうぶん可能だと思います」

以下、私が参考になると思ったポイントを書いておく。

①レートの流れを読んで、有利な方向にだけ
 エントリーする
②1回のトレードにおける損失を限定して、
 リターンを狙う
③スワップポイント狙いで大きなポジションを
 建てるのはリスクが大きい
④平均足は陽線か陰線のどちらかが連続
 しやすいので、レートの流れがひと目で分かる
⑤通貨ペアはスプレッドが狭い組み合わせ、
 時間軸は5分足から1時間足までがおすすめ
⑥押しまたは戻りからの反転を確認してエントリーする
⑦単純移動平均線(SMA)の向きや、レートとの
 位置関係から、長いスパンの流れを判断する
⑧急騰・急落で極端に長い足が出た場合は、
 なるべくエントリーを避ける
⑨SMAの間隔が極端に広い場合は、なるべく
 エントリーしないほうが良い
⑩値動きが荒い状況ではエントリーの条件が
 そろっても、なるべく見送る
⑪ダマシ直後に条件がそろっても見送る
⑫含み損が出たポジションをそのままにしておくと、
 損失が拡大してしまう可能性が大
⑬ナンピンをすることで、損失が大きくなることがある
⑭長い時間軸の平均足で強い流れを確認し、
 短い時間軸でエントリーする

株式投資ではローソク足による分析の方が優れている

と思うが、為替相場を読むには平均足による分析の方が

分かりやすいのではないかと考えていたので、

とても参考になるところが多かった。

株式投資からFXに移ってきた人は、読んでみると

参考になると思うので、おススメです。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 FX取引をはじめる前に知っておきたいトレードのコツ/第2章 変動する相場環境とレバレッジ規制後のFX対策/第3章 レートの流れがひと目でわかる平均足チャートの読み方/第4章 「押し目買い」「もどり売り」でエントリーする条件/第5章 平均足を使った手法の実例解説/第6章 危ないエントリーポイントの見極め方/第7章 トレーダーとして生き残るためのリスク管理/第8章 平均足を使った手法の演習問題/第9章 手法の精度を高めるヒント

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2011年6月 7日 (火)

城繁幸さんの『世代間格差ってなんだ』を読んでみた

城繁幸/小黒一正/高橋亮平さんの『世代間格差ってなんだ
若者はなぜ損をするのか?』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、若者が社会の仕組みの中でいかに損を

させられているかということを詳細に検討している。

内容は、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』や

『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』の城さんが

雇用問題を、公共経済学を専門にしている小黒さんが

社会保障を、元市議会議員の高橋さんが政治参加と

子育て・教育・家族をそれぞれ担当している。

そして、城さんの主張はこれまでどおり、明快である。

実現すべき6つの雇用マニュフェストは次のとおり。

①人材市場流動化のため、労働条件の不利益変更、
 解雇ルールの明文化
②非正規雇用労働者からの採用枠を大手企業に
 義務付ける
③流動化を前提にした「同一労働同一賃金」の
 法制化
④雇用調整助成金の廃止
⑤雇用保険の無期限化及び生活保護との一本化
⑥退職金優遇税制の廃止

どれも少し考えただけで、問題があるように思える

ものばかりだが、逆に言えば、それほど現状の制度が

使い物にならなくなっているということだろう。

また、小黒さんの社会保障マニュフェストは次のとおり。

①世代間格差を是正するため、世代間公平に関する
 基本法を制定する
②社会保障の受益と負担の調整を担う独立機関を
 設置する
③受益水準やベース財源(公債は除く)は政治が
 決定し、社会保障予算をハード化する
④世代間公平の観点から、社会保障に事前積立を
 導入し、その負担水準や積立の経路は独立機関が
 決定する

これまた、独立機関なんて危険な発想だが、

政治不信がこれほどまでになってしまうと

仕方のない発想なのかもしれない。

しかし、次の政治に関する提言は私は賛成しかねる。

「16歳選挙権の実現による若年有権者の増加」

私はむしろ現在の20歳も若すぎると思う。

若者の意見を政治に反映する仕組みということだが

こんな馬鹿な話はない。

もし、ある特定の層の意見を取り入れるために

その層の選挙権を持つ人数を増やさなければ

いけないのだとすると、もともと人数が少ない

人たちの意見は反映させる手段がないことになる。

たとえば、この発想では障碍者のための政策という

ものは、どれほど障碍者以外の者が考えても、

いいものができないということになってしまう。

そんなことは実際にはないし、そのように人間を

定義するなら政治なんてものは無意味になってしまう。

子供を守り育てるルールを大人が作れると考えるのと

同様に、若者に損をさせない社会を選挙で選ばれた

人間は作れると考えるからこそ民主主義が成り立つ。

もし老人が選挙で選ばれたら、老人にとってのみ

有利な社会が作られてしまうと考えるなら、

誰も同世代の候補者以外には投票しなくなってしまうし、

高齢化社会は高齢者優遇社会になって、若者が

住めなくなってしまうということになる。

問題は、若者が投票しないから若者が損をさせられる

社会になってしまったのではなく、若者に目を向け

なければ国が衰退してしまうことを無視し続けた

政治家の能力のなさにあるのであり、そのような

政治家を許してきた私たち有権者にあるのである。

当然のことであるが、若者が不当に損をさせられる

社会は是正しなければならない。

けれども、若者だからというだけで優遇する必要はない。

世代間格差の是正については、実は答えはすでに

出ていると思う。

若者への損の押し付けを解消して格差を是正する

ほどの国力がないのなら、優遇されている層から

若者へ回してもらうしかない。

この本は、あらゆる世代に格差について考えてもらう

という意味で、ぜひ読んでみていただきたい本である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 労働ビッグバンが若者を救う-雇用問題(若者が消極的にならざるを得ない閉塞状況/終身雇用と年功序列が息苦しさの元凶 ほか)/第2章 「世代間公平基本法」の制定を急げ-社会保障(社会保障こそ世代間格差の代表だ/「賦課方式」が不公平を生む ほか)/第3章 ユース・デモクラシーの構築-政治参加(世代間格差は「いまそこにある危機」/高齢者の声に押されるメディアと政治家 ほか)/第4章 人生前半の社会保障の構築-子育て・教育・家族(社会保障も若者向けの支出は少ない/教育・子育て・労働などにおける社会保障が必要 ほか)/終章 各政党マニフェスト評価ダイジェスト(雇用マニフェスト/財政・社会保障マニフェスト ほか)

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2011年6月 6日 (月)

押切もえさんの『心の言葉』を読んでみた

押切さんの『心の言葉』を読んでみた

 (5つが最高)

やっぱり頑張っている人はカッコイイということ。

何でモデルの本なんか取り上げるのかという言い訳を

書いておくと、とにかく私は太宰治のファンだということ。

そして押切もえさんもDVDを出すほどの太宰ファンで

あるので、どんなことを感じて生きているのか興味を

持ったので、この本を読んでみたということ。

この本は、前作の『モデル失格』より写真を多く入れよう

ということで、モデルさんの本らしい体裁になっている。

ただ、書かれている言葉も押切さんらしさが伝わって

くるようで、元気をもらえる気がする。

少し紹介すると、次のとおり。

1.朝起きたらまず、唱える言葉
 「いいイメージだけ、いいイメージだけ」
 周囲にあきれられるほどポジティブ思考とのこと。
 他にも「疲れた」と言わない。人を悪く言わない。
2.何かに迷いそうになったとき
 「とりあえずやってみる」
3.少し心が傷ついたら
 「私は、私のベストを尽くす」
4.「チャンスの神様は前髪しかない」
5.押切流プレゼンの極意
 「思考は深く、行動は単純明快に」
6.何かを始める、あきらめる・・・その前に
 「『3』まで頑張る法則」
 3日、3週間、3か月、3年・・・結果や変化が訪れる
 「目安」にしているとのこと。
7.ありがとうの気持ちは、速達で伝える
 「メールときどき手紙」
8.「仕事とは、最大の奉仕である」
9.「常にやりたいことベスト10をつくっておく」
10.「『できる!』と脳をだます」
 「できる!」と強く思えば、脳はなんとかして
 やり遂げる方向を探す

もちろん写真が素敵であることは見ていただくとして、

ポジティブに頑張っている人の考えを知ることは

こんな時代には特に有意義である。

いい環境に恵まれている人ばかりではけっしてない。

けれど、恵まれているように見える人にも、

悩みはあるし、努力や頑張りは人並み以上。

そんな当たり前のことに気づけるのも、成功している

人の本を読む意義だと思う。

『モデル失格』も読んでみたくなった。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 THIS IS MOE-今を突き動かす言葉/第2章 押切もえの軌跡/第3章 石垣島へ/第4章 その先の「押切もえ」-明日を生きるメッセージ

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2011年6月 5日 (日)

ピーター・F・ドラッカーさんの『マネジメント 基本と原則』を読んでみた

ドラッカーさんの『マネジメント 基本と原則』を読んでみた

 (5つが最高)

若い頃に何度も挑戦したが、少しも面白いと思わなかった

ドラッカーをようやく攻略できた気がしている。

いまさらながらという感じだが、話題の『もしドラ』を読んで

以後、必ず読むと決めたこの本は、やっぱり良書だった。

まず、マネジメントには4つの役割があり、次のとおり。

①自らの組織に特有の使命を果たすこと
②仕事を通じて働く人たちを生かすこと
③自らが社会に与える影響を処理するとともに、
 社会の問題に貢献すること
④すでに存在し、知られているものを陳腐化し、
 明日を創造すること

そして、企業の目的は、顧客の創造であり、企業の基本的

な機能は、マーケティングとイノベーションである。

けっして、企業とは営利組織ではない。

利益は、個々の企業にとっても、社会にとっても必要で

あるが、それは目的ではなく条件である。

では、利益の持つ機能とは何かというと、次のとおり。

①利益は成果の判定基準である
②利益は不確定性というリスクに対する保険である
③利益はよりよい労働環境を生むための原資である
④利益は、医療、国防、教育、オペラなど社会的な
 サービスと満足をもたらす原資である

また、マーケティングの目標は、次のとおり。

①既存の製品についての目標
②既存の製品の廃棄についての目標
③既存の市場における新製品についての目標
④新市場についての目標
⑤流通チャンネルについての目標
⑥アフターサービスについての目標
⑦信用供与についての目標である。

さらに、イノベーションの目標は、次のとおり。

①製品とサービスにおけるイノベーション
②市場におけるイノベーションと消費者の行動や
 価値観におけるイノベーション
③製品を市場にもっていくまでの間における
 イノベーション

では、肝心のマネジャーの仕事であるが、

まず2つの役割は、次のとおり。

①部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した
 資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を
 創造すること
②そのあらゆる決定と行動において、ただちに必要
 とされているものと遠い将来に必要とされるものを
 調和させていくこと

そして、あらゆるマネジャーに共通の仕事は、

次の5つである。

①目標を設定する
②組織する
③動機づけとコミュニケーションを図る
④評価測定する
⑤人材を開発する

では、この生まれつきではない育つべきマネジャーを

開発するのは、どのようにするかであるが、

そのためにはまず、マネジメント開発ではないものを

明らかにすることから始めるのが簡単である。

①セミナーに参加することではない
②人事計画やエリート探しではない
③人の性格を変え、人を改造するためのものでない

こう書いてみて、②の内容を読むと私のいる会社で

行われていることの本質が見えてくる。

そこにはこのように書いてある。

『組織がなしうる最悪のことは、エリートを育成すべく
他の者を放っておくことである』

やっている人間は、良かれと思ってやっているの

だろうが、若い人限定のエリート探しは、今実際に

会社を支えているオジサンたちを放っておくどころか

社外に捨てることになっている。

そしてその結果、人件費は削減されたが、売上げは

さらに大幅に削減され、過去最大の赤字を垂れ流す

結果となってしまった。

ユニクロの柳井さんほどでなくてもいいので、私の会社の

経営陣にもドラッカーを読んでもらいたいものだ。

この本はエッセンシャル版のため、たくさんの情報を

詰め込みすぎているような気もするが、

逆に言えば、とても多くの情報が詰まっていて

お得な1冊ということができる。

【目次】
日本の読者へ
まえがき―――なぜ組織が必要なのか
序―――新たな挑戦
Part1 マネジメントの使命
第1章 企業の成果
第2章 公的機関の成果
第3章 仕事と人間
第4章 社会的責任
Part2 マネジメントの方法
第5章 マネジャー
第6章 マネジメントの技能
第7章 マネジメントの組織
Part3 マネジメントの戦略
第8章 トップマネジメント
第9章 マネジメントの戦略
結論 
付章 マネジメントのパラダイムが変わった

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2011年6月 4日 (土)

野村雅道さんの『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術』を読んでみた

野村さんの『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、元銀行のディーラーが「金利でボロ儲け」を

夢見て、1998年から6年間実践した外国為替保証金

取引の活用術と、そのノウハウを公開した本である。

10%を超える金利でお金がどんどん増えるという

スワップ派の人向けの参考書的な1冊である。

ただ、私はこのような高金利通貨にレバレッジをかけた

取引が本当に安全なものかどうか疑問でならない。

FXがブームになった初期のころは日米の金利差により

スワップで儲けることが一般的な投資手法であり、

円安が進んでいたので、皆がドル買いで儲けられた。

しかし、これは、その当時の状況が許してくれた

特別な投資手法であったという気がする。

けれども、まだ試したことがないし、私自身は損ばかり

しているので、いつか参考にするときのために

そのやり方と「野村式ルール」9ヵ条を次に記しておく。

安定した金利収入を得るための3つのコツ。
①絶対に2~3倍のレバレッジまでにとどめる
②高金利通貨を狙う(野村さんはNZドル)
③為替変動に一喜一憂せず、長期保有・長期運用

「野村式ルール」9ヵ条
①はじめた者が勝つ
②サラリーマンは金利のみに狙いを絞る
③想定済みのリスクの範囲内で取引する
④年間の目標を設定する
⑤大きく損したら外貨で受け取り、海外で使う
⑥外貨の「売り」は考えない
⑦(通貨の)分散投資に意味はない
⑧情報源を確保する(情報がない通貨は買わない)
⑨無理はしない(損切りは早めに行う)

金利だけで年1000万円稼ぐ方法ということで

外国為替保証金取引のすごさは伝わってくるが、

通貨売買で儲けようとしてはいけないというのは

何だか消化不良のように感じるのは、儲けられない

私のみの感想だろうか。

高金利通貨に興味があるスワップ派の人は

ぜひ1度読んでみると参考になるはずである。

【目次】
第1章 早期退職、セミリタイアを実現した私の方法
第2章 金利10パーセント超を実現させる基礎講座
第3章 「外国為替保証金取引」はもっとも優れた外貨投資
第4章 どうすれば「外国為替保証金取引」ができるか
第5章 成功のための「野村式ルール」9ヵ条

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2011年6月 2日 (木)

園善博さんの『すぐに頭がよくなる!「超速」勉強法』を読んでみた

園さんの『すぐに頭がよくなる!「超速」勉強法』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「速習法」のメソッドをできるだけ脳科学や

認知心理学の専門的な表現をせず、かみ砕いて、

分かりやすく表現しようと書かれた入門書である。

そして、タイトルにもなっている「超速勉強法」とは、

学習内容を効率よく記憶をする(覚えて、使いこなす)

ための勉強法のことである。

本の構成としては、まず「記憶のしくみ」を知るところ

から始まっているが、「まとめ」としては次のとおり。

・興味がわいたり、感情が動いた出来事は、忘れにくい
・「必要ではない」と脳が判断した情報は、捨てられる
・一生ものの記憶にするには、1ヵ月に4回以上の復習
・本は読みたいところを(何回かに分けて)読めばいい
・目で見て覚えるより、耳で聞くほうが覚えやすい
・音読を繰り返すと、記憶力はアップしやすい

次に、「ワーキングメモリ」の鍛え方ということで、

理論とエクササイズが載っている。

このエクササイズは、面白いので真剣になる。

そして、最後は「勉強する範囲」を理解するということで

まず何を知らないのかを知り、知っていることを増やし

その知っていることに結び付けてさらに知識を増やして

いく方法がまとめられている。

また、コラムとして「超速勉強法のコツ」がまとめられて

いるが、その概要は次のとおり。

・リーディング・リマインドノートを復習に役立てる
・「日記」をつけると「思い出す力」が高まる
・「早聞き」を取り入れて予習効果を高める
・「1日10分」の勉強時間を積み上げていく
・「読書」+「パソコン」で記憶力をアップ
・勉強する時間がない人は「生活記録」をつけよう
・誰にでもできる読書習慣の身につけ方
 毎朝30分「1章分」だけ読む
 1分なら目次だけでも読む
・むずかしい用語は、「あだ名」にして覚えておく
・勉強中に思いついたアイデアは、「あと」で処理する
・「12分読んだら3分休む」と集中できる
・パラパラ読みは、単語にヒントを合わせる
・勉強後は「6時間以上」寝たほうがいい
・カフェや図書館で集中力を高める

とても簡潔で分かりやすく、考え方のヒントが満載の本。

脳科学をベースにしたオーソドックスな勉強法なのも

取り組みやすくていいと思います。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1 「記憶のしくみ」がわかると勉強はどんどんはかどる(見たり、聞いたり、触ったりしても、「興味」がないものは、すぐに忘れてしまう。/「感情」が動いたときの出来事は、忘れにくく、思い出しやすい。/見たり、聞いたりした情報は、「3つの段階」を経て、「一生ものの記憶」に変わる。 ほか)/2 「ワーキングメモリ」を鍛えればどんどん暗記できる!(マジカルナンバー7±2。人が一度に覚えられるのは、「7個」まで。/「知っている言葉」が少ないとかたまり(チャンク)ごとに分けることができない。/チャンクを「カテゴリー」分けしていくと、「7個」以上でも覚えておくことができる。 ほか)/3 「勉強する範囲」がわかれば短時間でどんどん覚えられる!(多くの人が、自分の「実力」を過信している。/「既有知識」が増えるほど、どんどん本(参考書やテキスト)が読めるようになる。/既有知識が増えると、さまざまな方向から物事を覚えることができる。 ほか)

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