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2011年7月 9日 (土)

渋井真帆さんの『「目隠しはずし」の税金講座』を読んでみた

渋井真帆/大沢育郎さんの
『「目隠しはずし」の税金講座』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「稼ぎ力」の向上を目指す渋井さんと

税理士の大沢さんが「大人のたしなみ」としての

税金の基本についてストーリー形式で解説している。

内容としては、とても分かりやすく良い本である。

また、各授業の1時間目終了ごとに簡単なテストが

あるのも復習になって良いつくりである。

ただ、「大人のたしなみ」としては、漫画を入れた

ことによって理解しやすくなっているとは言えず、

ストーリーも渋井さんがある程度は税金の知識が

あるという設定にする必要があったためか、

税金にまったく無関心だった女子大生が渋井さん

扮する魔女によって人間からひよこに変えられて

大沢さん扮する仙人に話を聴きながら税金の森を

旅して行く過程で、その仕組み、秘密を知り、税金を

学ぶことに目覚めていくという強引なもの。

「税金講座」として、授業形式にするなら、シンプルに

渋井さんを生徒役にしてしまった方が良かったのでは

ないだろうか。

ただ、税金の本というと、節税などに関したものが

多い中で、この本は税金の制度そのものについて

「目隠しをしたまま」では「稼ぎ力」が向上しないとの

観点から、詳しく解説されていて勉強になる。

そして、大沢さんは、税金に接する上で重要なことは

次の3つであると言っている。

①関心を持つこと
②必ず選挙に行くこと
③常識で税金を考える姿勢でいること

関心を持つという点では、この本はとてもおススメの

1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1時間目 税金と歴史
2時間目 日本の税金
3時間目 暮らしの中の税金
4時間目 税金を扱うお役所
5時間目 日本の財政赤字
6時間目 わたしたちにできること

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