渋井真帆さんの『「目隠しはずし」の税金講座』を読んでみた
渋井真帆/大沢育郎さんの
『「目隠しはずし」の税金講座』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、「稼ぎ力」の向上を目指す渋井さんと
税理士の大沢さんが「大人のたしなみ」としての
税金の基本についてストーリー形式で解説している。
内容としては、とても分かりやすく良い本である。
また、各授業の1時間目終了ごとに簡単なテストが
あるのも復習になって良いつくりである。
ただ、「大人のたしなみ」としては、漫画を入れた
ことによって理解しやすくなっているとは言えず、
ストーリーも渋井さんがある程度は税金の知識が
あるという設定にする必要があったためか、
税金にまったく無関心だった女子大生が渋井さん
扮する魔女によって人間からひよこに変えられて
大沢さん扮する仙人に話を聴きながら税金の森を
旅して行く過程で、その仕組み、秘密を知り、税金を
学ぶことに目覚めていくという強引なもの。
「税金講座」として、授業形式にするなら、シンプルに
渋井さんを生徒役にしてしまった方が良かったのでは
ないだろうか。
ただ、税金の本というと、節税などに関したものが
多い中で、この本は税金の制度そのものについて
「目隠しをしたまま」では「稼ぎ力」が向上しないとの
観点から、詳しく解説されていて勉強になる。
そして、大沢さんは、税金に接する上で重要なことは
次の3つであると言っている。
①関心を持つこと
②必ず選挙に行くこと
③常識で税金を考える姿勢でいること
関心を持つという点では、この本はとてもおススメの
1冊である。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1時間目 税金と歴史
2時間目 日本の税金
3時間目 暮らしの中の税金
4時間目 税金を扱うお役所
5時間目 日本の財政赤字
6時間目 わたしたちにできること
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