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2011年7月25日 (月)

主藤孝司さんの『お金がないから成功できる「波乗り」経営』を読んでみた

主藤さんの『お金がないから成功できる
「波乗り」経営』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、年商10億円程度までをサーファー級とし、

そのクラスの成功ノウハウを書いた本である。

SOHOや自営業で従業員も30人以下という規模には

大企業とは違うノウハウが必要ということだが、

納得いくものもあれば、首を傾げたくなるものもある。

たとえば、お金があると努力しなくなってしまうので

お金がないから成功できるということはあるだろう。

また、不況のときでもブームの対極にある市場で

商売することによって儲けられるかもしれない。

けれど、大企業の成功パターンを連続した考え方

「チェーンシンキング」とし、中小企業の成功パターンを

何の脈絡もつながりもない考え方「ジャンプシンキング」

とするのはいかがなものか。

特に例として挙げられている「雨が降ってきた。だったら

モーニング娘。のメンバーがまた一人卒業するかもしれ

ない」という考え方は、ただのバカな考え方でしかない。

常識にとらわれない「飛躍的な思考法」や別の角度から

問題を見直す「多角的思考法」なら話は分かるが

とにかく「いいかげん」に考えれば成功するというのは

たまたま上手くいった人の「まぐれ」に付き合わされて

いる気がしてくる。

しかも、すべての成功事例が著者のNTT代理店として

ISDNをたくさん売ったと言う話だけなのも痛い。

それでも、「起業家常識のウソ」として、次のような事が

間違いであると指摘している点は面白い。

①まずは事業計画だ
 起業時にはイレギュラー対応が重要なので
 事業計画に縛られてはならない
②まずは開業資金を調達しよう
 タネ銭は他人に頼ってはならず、作る前に
 売ってしまうくらいの営業力をつけるべき
③好きなことで独立しなさい
 好きなことを商売にしている人ほど儲かっていない
 まずは「好きでもない目の前の仕事に積極的に取り
 組み、そこから何が学べるか」を常に考えて前向きに
 自分の役割をこなしていくべき
④事業をやるならメンターを持つべきだ
 どういうタイプのメンターが自分にマッチしている
 のかは、自分で商売を始めて利益を出し、失敗も
 重ねていきながら出ないと分からないもの
⑤低価格で勝負しろ
 儲かる企業家は「値上げの実行力」で勝負する
⑥1円株式会社は企業のチャンス
 これは会社法施行によって関係なくなった
⑦感情に訴えるエモーショナルマーケティングこそ最強
 広告の出し方をマスターしたって儲からない
 師匠筋の神田昌典さんを批判するなんて立派
⑧小冊子をつくりなさい
 普通に売っては売れない商品を売っているから
 小冊子なのである
 小冊子は「使うタイミング」が重要
⑨睡眠時間を惜しんで仕事をする
 企業化には瞬発力が必要であり、その瞬発力を
 生む源が「爆睡」なのだ

根拠が薄かったり、主藤さんが成功した方法と違うだけ

だったり、ということもあるように思うが、一つの指針と

してとても興味深く読むことができた。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 景気が悪いから起業家は成功する!/第2章 なぜ、あなたは儲かる起業家になれないのか?/第3章 起業家常識のウソ/第4章 不況だから成功する起業家のノウハウができるまで/第5章 商品なし、資金なし、人なし。だから成功する「波乗り」経営/第6章 「アクティブウェーブ戦略」の5ステップ/終章 あなたの資産を倍増する思考法

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