見城徹さんの『憂鬱でなければ、仕事じゃない』を読んでみた
見城徹/藤田晋さんの『憂鬱でなければ、仕事じゃない』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、新入社員というよりは、私のように中年になり
仕事よりも家庭が大事とたるんできた人間にとってこそ、
面白くかつ刺激的な1冊である。
特に「仕事は楽しくやりたい」ということがモットーの
私には、見城さんの仕事への取り組みは古臭く感じ
られる一方で、本物の仕事をしている人の厳しさが
伝わってきて、読み物としては良かった。
ただ、こんな人が自分の上司だったら仕事は憂鬱だろうな
とも思った(笑)。
けれど、よく考えれば私もその昔、このような上司に
1つ1つ仕事を教わったからこそ、たるんでしまった今でも
それなりに仕事がこなせてしまっているのも事実なのだ。
そう考えると若くして会社を上場させた藤田さんは
見城さんのような上司を持たなかった分、苦労した面も
あったのだろうということが容易に想像がつく。
今では美男美女の新卒者しか採用しないことで話題の
サイバーエージェントだが、若い力だけでやっていける
であろう分野に業態を転換したことは、ある意味賢い
選択なのだと思う。
この本でも、明らかに見城さんより見劣りする立ち位置
であることが分かっていながら、実体験を交えた解釈を
若い人向けに書き添えるという難しい仕事を引き受ける
あたり、藤田さんもやはりただ者ではない。
あえて言えば、新旧の名物経営者の言葉に触れられる
貴重な1冊というところか。
特に気に入った言葉を最後に記載させていただく。
・「極端」こそわが命
・良薬になるな。劇薬になれ
・顰蹙は金を出してでも買え
・無謀を演出して、鮮烈に変えよ
・勝者には何もやるな
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 人としての基本/第2章 自分を鍛える/
第3章 人心を掴む/第4章 人を動かす/
第5章 勝ちに行く/第6章 成功への動機付け
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