神田昌典さんの『成功者の告白』を読んでみた
神田さんの『成功者の告白 5年間の起業ノウハウを
3時間で学べる物語』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、起業によって成功した者も家庭で問題を抱えて
いることが多いのは企業の成長シナリオにはある一定の
展開パターンがあるからだということを小説形式で分かり
やすく伝えてくれている。
ここには通常の成功物語にはない裏側で起きる問題も
まとめて書かれていて、それが表裏一体であることが
示されている。
神田さんにも実際に起こった様々な問題がモデルとして
使われているが、最後はほっとする終わり方である。
内容は、神田さん自身のエピローグによると次のとおり。
第1章
成功に向かって、1歩を踏み出しはじめる。この時期は、
仕事は辛く、家庭は円満。
第2章
成功に向かって見事、離陸。この時期は仕事は好調、
家庭で歪みが出はじめる。歪みは家庭のいちばん弱い
ところ、とりわけ子供を通じて現れはじめる。
第3章
成功の最終目標への分かれ目。この時期は仕事は
好調だが、人間関係で問題が勃発。家庭は、お互い
期待をしないことでバランスをとる諦めムード。
第4章
仕事と家庭のバランスの回復。仕事においては人を
指導する立場への脱皮。家庭においては主導権争い
から相互依存への進歩。
物語のところどころにメンターの様々な理論が紹介されて
いるが、中でも桃太郎の鬼退治の物語を会社経営に
なぞらえた話はとても興味深かった。
そこでは、桃太郎が鬼退治というアイデアを思いつく
起業家であり、犬は主人に忠誠を尽くす実務家、
サルは知恵の象徴である管理者、キジは愛と勇気の
象徴であるまとめ役ということになる。
そのほかにも、役立つ考え方が満載である。
この本を読むと、それまで遠い存在であったカリスマ
コンサルタントが、少し身近に感じられる。
起業を目指している人だけでなく、仕事と家庭に
かかわる全ての人に読んでもらいたい良書である。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 見せかけの成功物語
第2章 幸福と不幸の狭間で
第3章 優しさの罠
第4章 成功の果てに…
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