川上徹也さんの『あの演説はなぜ人を動かしたのか』を読んでみた
川上さんの『あの演説はなぜ人を動かしたのか』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、直近の小泉・オバマ演説や、有名なケネディ
演説など7人の演説がなぜ人々を動かしたのかを
「ストーリーの黄金律」に従っていたためと分析し、
その構成要素を分かりやすく提示している本である。
具体的な3つの要素は次のとおり。
①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公
②主人公が何としてもやり遂げようとする
遠く険しい目標・ゴール
③乗り越えなければならない数多くの
葛藤・障害・敵対するもの
多くの演説が満足のいかない状況からの叫びを
力としていることは、この本でも紹介されている
キング牧師の名演説を読むと、一目瞭然だ。
小泉純一郎が総理大臣でありながらなお
抵抗勢力の存在を強調した理由も明らかだろう。
英語の苦手な私でも、実際の英語の文章を
読んでみたいと思わせられる3章から7章だった。
具体的な7人の演説は次のとおり。
第1章「小泉純一郎 郵政解散演説」
第2章「田中角栄 ロッキード選挙演説」
第3章「バラク・オバマ 2004年民主党全国大会基調演説」
第4章「ジョージ・W・ブュシュ 9・11直後の演後の演説」
第5章「ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説」
第6章「フランクリン・ル―ズベルト 大統領就任演説」
第7章「マーティン・ルーサー・キング 私には夢がある演説」
プレゼンの上手い企業の経営者が注目される時代に
あっては、ビジネスマンにも興味をもって読んでもらえる
1冊であると思う。
【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめにー人を動かした演説には共通の法則がある/第1章 小泉純一郎郵政解散演説ーその後四年間の日本を変えた歴史的演説/第2章 田中角栄ロッキード選挙演説ー逆境の時にこそ底力を発揮する角栄節/第3章 バラク・オバマ二〇〇四年民主党全国大会基調演説ー演説の力で一夜にしてライジング・スターに/第4章 ジョージ・W.ブッシュ9・11直後の演説ー低支持率から一気に支持率九〇%へ/第5章 ジョン・F.ケネディ大統領就任演説ー名演説はリンカーンを徹底的に研究して生まれた/第6章 フランクリン・ルーズベルト大統領就任演説ーたった十数分の演説で絶望していた国民に希望の灯を/第7章 マーティン・ルーサー・キング,ジュニア「私には夢がある」演説ーオバマも真似た二十世紀を代表する名演説
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