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2012年1月16日 (月)

北野充さんの『ビジネスパーソンのためのツイッター時代の個人「発信」力』を読んでみた

北野さんの『ビジネスパーソンのための
ツイッター時代の個人「発信」力』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、外務省アジア大洋州局審議官が提案する

個人による「発信」力強化のためのアドバイス集である。

パーソナル・ブランディングによって大きな差がつくと

言われる時代に生きるビジネスパーソンのために、

仕事・趣味両面に活かせる個人としての発信を考える

とても興味深い本である。

特に私のようにツイッターでつぶやいても誰も関心を

持ってくれないビジネスパーソンが、何を発信して

いけばよいのかを具体的に掘り下げてくれている。

まず、なぜ発信が必要なのか。

①発信で人生が変わる。
②発信は、仕事関連かプライベートかという軸と、
 発信する相手と自分との距離の軸によって、
 4つのタイプに分けられ、それぞれに特徴と
 意味がある。
③発信には「内的な意味」と「外的な意味」があり、
 「成長」と「自己アピール」のメリットがある。

次に、発信をする時に考えておくべきこと。

①読む人に何か役に立つ情報があるだろうか。
②読む人を元気にするだろうか。
③コミュニティの議論を深めるのに役立つだろうか。

そして、発信をするには自分のフレームワーク

(ものの見方)を持つことが大切になってくる。

そこで、フレームワークを作る5つのノウハウ。

①重要な事項を絞り込む
 何がもっとも重要なことかを絞り込むことで
 物事がシャープに見えてくる。
②分類する
 2×2マトリックスで分類し、自分の発信したい
 メッセージを明確にする。
③関係を整理する
 複数の要素をとり出し、その関係を整理する。
④時代区分をする
 変化したこと、変化していないことを明らかにする。
⑤因果関係を考える
 「なぜそうなったのか」「なぜそうなのか」を
 突き詰めて考える。

ブログは自分の備忘録的に使っているが、

ツイッターを始めてみると「発信」の難しさに

気付かされる。

この歳になって、人に無視されるのは辛いし、

新たな関係を結ぶのにも抵抗がある。

ツイッターの使い道に困っていた私にとっては

考え方の軸を提供してもらった1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 なぜ発信か?(発信で人生が変わる/発信の四つのタイプ/発信で何が得られるのか? ほか)/第2章 発信をどうやって始めるか?(発信に対する「ためらい」三つのタイプ/ためらい・1「自分の中には発信に値するものはない」?/ためらい・2「もっと準備をしてから」?/ためらい・3「今に満足しているので発信する必要はない」? ほか)/第3章 発信をどのように効果的に行うか?(ウッフィーを意識し、国際会議のノウハウを活用して発信する/フレッシュな情報を伝える/意見を述べてコミュニティに貢献する ほか)/第4章 発信の中身をどう充実させるか?(発信するとはどういうことか?/どこに、自分の「ステーション」を置くか?/関係性(レレバンシー)の高い情報をインプットする ほか)/第5章 発信を有効に活用する(発信をいかに活用するか?/発信でパーソナル・ブランディング/発信で世の中の新しい動きに参画する ほか)

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