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2012年2月18日 (土)

勝間和代さんの『ズルい仕事術』を読んでみた

勝間さんの『ズルい仕事術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、前著の『まじめの罠』の実践編(続編)。

前著では、「まじめ」だけでは通用しないということで

次のように「非まじめ」を薦めていた。

『でも、勘違いしないでください。では、ただ単に
「ふまじめ」でいいのかというと、それは間違いです。
「ふまじめ」と「努力しない」というのはまた別の話
です。また、怠惰であることを「ふまじめ」だと勝手に
解釈する人も多いのですが、それも間違いです。
この場合の「ふまじめ」というのは、「非まじめ」と
表現したほうが正確かもしれません』

そして、この本では「まじめの罠」にはまらないために

どのような努力をして、どのような技術(スキル)を

身に付ければ良いのかということが書かれている。

1.自己分析力
2.論理思考力
3.レバレッジ力

必要なのは3つの力と、そのバランスということである。

いたってシンプルな主張だが、少しわかりにくいのは

3つ目のレバレッジ力だろうか。

これは「自分以外の人の力を活用する」方法で、

特に「市場」「人脈」「IT」を利用すべきとされている。

ここで市場というのは、分かりやすく言えば「お金」

のことである。

『なぜ、お金がある程度あったほうが幸せになれる
確率が高いかというと、お金を使って、自分の人生
だけではなく、ほかの人の人生の成果も同時に楽しむ
ことができるというレバレッジをかけられるからです』

勝間さんらしい挑戦的タイトルではあるが、内容は

当たり前のことをきちんとやるべきということ。

『ズルい仕事術とは、限られた時間や能力を付加価値
のあるアウトプットに効果的につなげる仕事術』

ここには努力の否定もなければ、効率重視で全てを

犠牲にしてしまっても良いというような発想はない。

私たちが努力を認めてもらいたいと主張するときの

ほとんどが結果が悪かったときではないだろうか。

だから結果に対して責任を問われない公務員は、

初めから努力賞狙いで長時間労働になってしまう

のかもしれない。

現在まじめに頑張って上手くいっているならそれで

良いが、頑張っても報われずに悩んでいる人は

少し肩の力を抜いて自分の得意なことに集中して

みるといいのではないだろうかと思われる。

今悩んでいる人にこそ、この本を読んでみることを

オススメする。

【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに(なぜズルさが必要なのか?/あなたの生産性を阻む5つの病状 ほか)/第1章 「ズルい仕事術」を支える3つの柱(3つの力のかけ算とバランスが大事/ズルい人とズルくない人のいちばんの違いは? ほか)/第2章 ズルい仕事術を支える柱1・自己分析力(気づきその1・自分の判断はあてにならないということを徹底して知ろう/気づきその2・「しょせん、自分ができることなんて限られている」 ほか)/第3章 ズルい仕事術を支える柱2・論理思考力(論理思考力を構成する3つの力その1・正しく課題を設定する能力/論理思考力を構成する3つの力その2・課題に対して仮説をしっかりとつくる能力 ほか)/第4章 ズルい仕事術を支える柱3・レバレッジ力(レバレッジ力その1・市場をレバレッジする/レバレッジ力その2・人脈をレバレッジする ほか)/おわりに ズルい仕事術とは、「自分をいつも見つめ直し」「常識を疑い」「運のいい人になる」こと

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