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2012年2月14日 (火)

レスター・C・サローさんの『知識資本主義』を読んでみた

レスター・C・サローさんの『知識資本主義』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、グローバリゼーションが格差をもたらした

のではないことや、知識集約型経済がこれまでの

経済とどこが違っているのかに関して解説している。

後者については多くの知識人が指摘していること

なので今更という感もあるが、前者については

分かりやすい解説が少ないので参考になる。

そして、9.11以後のアメリカとグローバリゼーション

については、受け入れるか拒否するか以外の

第三の選択として、マイナス面を排除した新たな

グローバル経済の構築を提唱していて興味深い。

また、この本は2004年に出版された本なのだが、

次の記述は3.11以後の日本の読者としては

心が痛い。

『日本人は豊かな国に住む貧しい人々である。
日本の住宅は、より貧しい国々の平米数より狭い。
オランダのように人口密度が高い国でも、一人
当たりの住宅面積は日本よりも広いのである。
この問題を未解決のままに放置しておくことに
対する言い訳など存在しない。しかし、日本は
これまで住宅建設ブームを起こすだろう税制、
日照、地震などに関する法律を改正してこなかった。
 もし「政府」の役割が、景気を回復させることである
のなら、日本には政府など存在しないといえる。
日本の政府は喋り、議論し、約束するが、行動は
しない』

政府の役割は、景気を回復させることのみに

あるのではない。

しかし、景気対策として作られた無駄な箱物の

数々を目にすると、なぜこの予算を地震対策へ

回さなかったのかと思わずにはいられない。

日本で大地震が起きたのは今回が初めてではない。

しかも、ほぼ全国的に対策は必要とされている。

地方選出の国会議員が地元にお金をばら撒くにも

格好の材料だったはずなのに。

とにかくいろいろなことを考えさせられる良書である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 バベルの塔/第2章 アメリカ・日本・ヨーロッパ/第3章 資本主義の本質/第4章 反グローバリゼーションの声/第5章 真の脅威/第6章 資本主義を建て直す/第7章 CKO(最高知識責任者)/第8章 知識資本主義-成功の条件

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