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2012年2月21日 (火)

辛坊治郎さんの『中国この腹立たしい隣人』を読んでみた

辛坊治郎/孔健さんの『中国この腹立たしい隣人』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、現代の強国となった中国について辛坊さんが

孔子の第75代直系子孫である孔さんに様々な質問を

ぶつける形で構成されていて、とても面白い。

ただ、多民族国家であり国土も広い13億人の人口を

抱える国について、チャイニーズドラゴン新聞編集主幹

であるとはいえ、孔子の子孫というだけで、たった一人の

中国人に聞いただけで今の中国についてすべて正しい

情報が得られるとは考えないほうがいいのかもしれない。

けれど、実態の分からない隣の強国について考える際

の材料としては、とても優れた1冊である。

内容としては、各種メディアで報道されているようなこと

から、まったく知らないことまで盛りだくさんだ。

たとえば、尖閣諸島問題に関連して、「沖縄は中国の

領土である。今すぐ、中国に沖縄を返せ!」というような

驚きの主張もある。

また、沿海部の「海の中国」と内陸部の「山の中国」の

違いや、反日感情などの記述は興味深い。

さらに、次期国家主席の争いに関しての記述では、

日本のマスコミが「李克強を次期主席に押した胡錦濤」

VS「習近平を主席にしたかった江沢民」という構図を

描くのに対して、孔さんは「習近平が一番感謝している

のは江沢民ではなく曾慶紅だ」と言っている。

そして、その曾慶紅は日本とアメリカが大好きで、政治

よりもお金であり、日本の技術に対する関心が非常に

高い政治家だということだ。

孔さんの話からすると、胡錦濤自身が習近平を選んだ

のであり、反日政策を推し進めた江沢民は関係ないと

いうことらしい。

その意味では、習近平体制になったときの中国と日本

の関係は、今より期待が持てるかもしれない。

ただ、日本側の政治があまりにも貧弱なのが気がかり

だけど。

分かりにくい中国を考えるうえでは、ぜひ参考にして

もらいたいオススメの1冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 世界中にケンカを売りまくる暴走大国の本音(尖閣問題の真実(1)中国政府は日本の政局を読み間違えた?/尖閣問題の真実(2)そもそも尖閣諸島は日本の領土のはず ほか)/第1章 中国の「人」-金と色恋、かくもたくましき民族性!?(「海の中国」は親日派、「山の中国」は反日派/アニメ・日本文化大好き!でも、日本人は嫌い ほか)/第2章 中国の「社会」-格差・無秩序が理解のキーワード(拡大するさまざまな格差/好景気なのに、エリート層に職がない不思議 ほか)/第3章 中国の「政治」-国内外どこもかしこも揉め事だらけ!?(日本人には複雑怪奇な中国の政治システム/中国共産党内での序列はどう決まる? ほか)/第4章 中国の「経済」-どこまでもKY国家の自分ルール!?(「中国経済は早晩に失速」説の真相/国のモノは僕のモノ。国有企業を私物化する仕組み ほか)

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