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2012年3月19日 (月)

吉田新一郎さんの『効果10倍の〈教える〉技術』を読んでみた

吉田さんの『効果10倍の〈教える〉技術
授業から企業研修まで』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、「学習者に役立つ」教え方の技術を追究して

「学び」のプロセスを解き明かし、学習者がより活発に

効率よく学ぶ方法論を提示している。

私も社内研修の講師をする機会があるが、そこでは

確かに事前準備を含めて、教えるほうがとても勉強に

なるということは感じていたが、これほど体系立てて

教えることから学ぶということは考えたことがなかった。

そんな私の印象に残った点は次のとおり。

サイモン・フィッシャー、デイヴィッド・ヒックスの
『ワールド・スタディーズ』によると活発な話し合いを
する際のヒントは次の9つ。
①何か手に取れるものを使う
②課題は明確に
③少人数(3~6人)で
④議論の余地があるものを
⑤力を合わせて
⑥視覚に訴えるものを
⑦並べて、比べて、選んで、まとめて
⑧体験してから考える
⑨難しすぎず、やさしすぎず

いい研修会とは次のとおり。
①会の雰囲気がいい
②得るものがある
③発見や出会いがある
④参加者の主体的な参加
⑤講師ではなく、コーディネーターの存在
⑥振り返りがある
⑦目的の共有と達成が図れる
⑧動きのある学び
⑨実践できる研修
⑩研修で終わらず、つながる・広がる
⑪参加しやすい条件

学びの質と量を左右する9原則
①人は皆、常に学んでいる
②安心して学べる環境が大切である
③積極的に参加できるとよく学べる
④意味のある内容や中身を扱うことでよく学べる
⑤選択できるとよく学べる
⑥充分な時間があるとよく学べる
⑦協力できるとよく学べる
⑧振り返りとフィードバックがあるとよく学べる
⑨互いに讃え合ったり教え合える機会があるとよく学べる

次に自分が講師をするときの参考にしたい点が多く、

人に何かを教える立場の人には、おススメの1冊である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ 私の「教え方」史/第1章 間違った習慣からの脱出/第2章 よりよい「学び」をつくるための5つのポイント/第3章 「学び」のサイクル/第4章 仕事や生活に活かす/第5章 「学び」をサポートするためにすべきこと/資料編

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