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2012年3月13日 (火)

三輪裕範(ミワヤスノリ)さんの『四〇歳からの勉強法』を読んでみた

三輪さんの『四〇歳からの勉強法』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、伊藤忠商事の商社マンとして数冊の著書を持つ

三輪さんが、「時間をどう作るか」「効率的な情報収集は

どうすべきか」「ビジネス英語の習得法」「ハウツー本の

値打ち」など、ビジネスマンとしての体験を整理しながら

すぐに使える勉強法を公開したとても実践的な本です。

ただし、難点を挙げれば、「40歳から」という限定には

あまり意味がないように感じた。

また、ビジネスマンであることに基づいた事例を紹介する

だけでは、新書にふさわしくないと思ったのかもしれないが

古今東西の本からの引用が多すぎる。

確かに、40歳の余裕のある読者には引用の一つ一つが

心に響くかもしれないが、私のように余裕のない40代は

とにかく勉強法の具体的解説のほうが有難い。

そういった意味では、最近の流行の自己啓発本のほうが

直接的で無駄がないと感じる。

そこで、あえて「勉強法」の参考になったノウハウだけを

抜き出して、まとめると次のとおり。

①年間600時間の勉強時間を確保する
 月曜から金曜日までの毎日1時間と
 土日両日の3時間を勉強時間とする
②ビジネスマンは「朝型」にする
 「朝1時間の知的作業は、夜の3時間に匹敵する」
③「こまぎれ時間」を有効に活用する
 英単語やイディオムの増強
 短編小説や経済ビジネスの文庫・新書を読む
 総合月刊誌・経済誌の記事を切っておいて読む
④日本語と英語の本を交互に読む
 集中力を維持させるための工夫
 内容の違う本を読むことでも良い
⑤勉強の王道は本を買って読むことである
 選書眼を養うために身銭を切る
 蔵書を持つことによる知的雰囲気の重要性
 読みたいときに機会を逃さない
 自分の感じたことを書き込むことができる
⑥本選びの手がかりは「目次」と「前書き」
 文章の論理性と明晰性を重要視する
 不要な形容詞が多用されている本を避ける
⑦英語学習の初期目標は高校入試の長文読解問題が
 ほぼ完全に理解できるレベルに設定する
 『英語長文 分野別トレーニング』 教学研究社
 『英語長文問題精講』 旺文社
 『高校受験 英語長文問題』 評論社
 『高校受験 英語長文問題60日完成』 評論社
 『中学英単語ターゲット1800』 旺文社
 『中学英熟語ターゲット380』 旺文社
 『みるみる覚える英単語1000』 創育
 『みるみる覚える英熟語300』 創育
⑧英語学習の中期目標は大学入試の長文読解問題が
 ほぼ完全に理解できるレベルに設定する
 『英単語 Make it!』 語学春秋社
 『データベース5500 合格英単語・熟語』 桐原書店
 『読解英単語2758』 学研
 『速読速聴・英単語 上級』 増進会出版社
 『単語王2202』 オー・メソッド出版
 『速読英熟語』 増進会出版社
 『解体英熟語』 増進会出版社
 『ロイヤル英文法』 旺文社
 『頻出 英語長文 改訂版』 日栄社
 『1日1題30日完成 英文解釈 高校上級用』 日栄社
 『こだわって! 英語文系読解』(5分冊) 河合出版
⑨英語学習の長期(最終)目標は欧米の主要新聞、
 週刊誌、学術論文が難なく読めるレベルに設定する

この本に書いてあることは、やらないと何の効果もない。

当たり前のことだが、それをやった人だけが、この本の

勉強法の良さが分かる。

単純でオーソドックスだが、参考になる点は多い。

【参考図書】
『勉強術・仕事術 私の方法』 竹内均 三笠書房
『知的生活の方法』 渡部昇一 講談社現代新書
『入門価格理論』 倉沢資成 日本評論社

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 どうやって時間を作り出すか(人生最大の難題/年間六〇〇時間を作る ほか)/第2章 よい本はこうして選ぶ(勉強の王道/「借りる」より「買う」 ほか)/第3章 新聞・雑誌をどう読むか(必要悪としての新聞/週末のまとめ読み ほか)/第4章 わたしの英語上達法(英語に憑かれた日本人/会話幻想を捨てる ほか)

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