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2012年3月 8日 (木)

近藤哲生さんの『はじめてのプロジェクトマネジメント』を読んでみた

近藤さんの『はじめてのプロジェクトマネジメント』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、若手のプロジェクトマネジャーとチーム

メンバーを対象に、「プロジェクトを失敗させない

ために、いつ、何を考え、何を実行すればよいのか」

を解説する入門書である。

内容は、プロジェクトの成功・失敗の分岐点となる

10の場面を取り上げて、ドラマ形式の「シナリオ」に

「解説」と「Step Up Point!」を付けてプロジェクト

マネジメントの進め方や実施事項をまとめている。

私には少しシナリオが馴染みの薄い分野の

プロジェクトであったことと、登場人物が役割や

性格を与えられて、追加的に登場することで

読みにくさがあったが、参考になる点も多かった。

以下、特に参考になったポイントを記載する。

1.プロジェクトは人と組織を成長させる機会で
 あるととらえ、また成功と失敗の定義を明確にし、
 メンバーが安心して頑張れるようにする。
2.プロジェクトは苦労するだけの場ではなく、
 個人を成長させ、豊かな人生の仲間を作る場
 でもある。個人のモチベーションを高めることを
 すべての基点とする。
3.問題を発見したらすぐ報告できる雰囲気をつくり、
 問題を全員で解決するためのルールを決めておく。
4.問題提起があれば、プロジェクト全体で問題を
 受け取り、個人の責任にしないことを徹底する。
 問題についてもっともよく理解しているメンバーが、
 最短時間で完璧に解決する。
5.担当したい作業に関するメンバー自らの申告に
 基づいて作業分担を決めれば、作業への興味が
 湧き、モチベーションと作業結果の品質が高まる。
 (自律作業分担法)
6.個人レベルで不良をつくり込まない。つくり込んだ
 不良は自分で見つける。「目先の自己最適ではなく、
 プロジェクトの全体最適を考える」を合い言葉にする。
7.プロジェクトでの経験の多くは暗黙知であるが、
 形式知化することにより、メンバーが自らの経験を
 第三者に伝承できるようになる。
8.プロジェクトは個人にとって貴重な体験の場であり、
 組織にとってはリスクを伴った投資である。
 何を学ぶかを意識しておくことにより、個人も組織も
 失敗から学ぶことができる。
9.プロジェクトを通して、多くの知恵や知識を身に
 付けたメンバーを増やすプロセスをつくり上げる
 ことが、プロジェクトの成功率を確実に上げていく
 王道である。

若手のプロジェクトマネジャーやチームメンバーだけで

なく、今まで何となくプロジェクトマネジメントを進めて

きたという人にも参考になる1冊だと思われる。

【目次】(「BOOK」データベースより)
1 プロジェクトの現実を知る-プロジェクトの実情、成否の分かれ目/2 プロジェクトを立ち上げる-「成功する計画」の策定/3 プロジェクトを回転させる-メンバーのモチベーションを高め続ける/4 プロジェクトを完成させる-「パーフェクトな成功」の最終条件/5 プロジェクトを振り返る-成功スパイラルを生み出すために/Finish プロジェクトラーニング-学習するプロジェクト

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