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2012年3月10日 (土)

中田宏さんの『政治家の殺し方』を読んでみた

中田さんの『政治家の殺し方』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、前横浜市長の中田さんが自身のスキャンダル

報道の裏側を語った本である。

当然、中田さんとしては政治家として殺されてしまいたく

ないとの想いから本を出しているのであろう。

しかし、中田さんにあまり興味のなかった人にとっては

あえて週刊誌などで取り上げられたことを題材にして

このような本を書くことは、そういった間違った報道が

あったことを教えてしまうだけになってしまわないか

心配にもなってしまう。

内容としては、中田さんの改革によって利権を奪われた

人が情報を捏造し、スラップまがいの恫喝訴訟を起こす

など、常識ハズレな抵抗をされて、政治家としての

イメージをダウンさせられたということだが、本当に

議員や公務員の実態は酷いものである。

ちなみにスラップとは、Strategic Lawsuit Against Public

Participationの略語で、通常は公の場で発言したり、

訴訟を起こしたり、あるいは政府・自治体に対応を

求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者に

対して企業や政府など、比較優者が恫喝、発言封じ、

場合によってはいじめることだけを目的に起こす、

加罰的あるいは報復的な訴訟、つまり「公的に声を

上げたために民事訴訟を起こされること」を意味する。

それにしても、公務員というのは民間では考えられ

ない不思議な感覚を持った人たちの集まりである。

この本で触れられているだけでも、横浜市を一歩出た

だけで出張手当がもらえたり、市長に対して自分の

所属、名前が明らかになっていても「死ね」などと罵倒

する内容のメールを送れるほど処分がされない立場で

甘やかされた環境に慣れているなど。

そして、中田さんが批判しているもう1つがマスコミ。

日本の大手メディアが社会の公器でないことは、

原発報道の例を出すまでもなく、よく知られている。

テレビ局や新聞社も結局のところ広告主のことは

悪く報道できないということだ。

とても面白い内容だっただけに、多くの人に読んで

もらいたいが、改革派の政治家がいなくなってしまう

のではないかと、心配になったりもする。

それくらい改革を続けることは難しいということを

ストレートに伝えている本である。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「次世代のホープ」、ひと晩で「ハレンチ市長」になる(私を奈落の底に突き落とした数々のスキャンダル/「ハレンチ市長」が弾けた合コン ほか)/第2章 日本をダメにするマスコミの正体(なぜ私はマスコミの餌食にされたのか?/ウォシュレットにこだわる“バカ”新聞記者 ほか)/第3章 魑魅魍魎が跋扈する地方自治体のアブナイ世界(まったくもって嬉しくない、市長としての初仕事/全国初のクールビズに猛反発! ほか)/第4章 史上最悪の市長に振り回された人々(市長になった途端、白髪頭に変身/死にたくなる人の気持ちがよくわかった市長時代 ほか)

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