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2012年6月 2日 (土)

白川方明(マサアキ)さんの『現代の金融政策 理論と実際』を読んでみた

白川さんの『現代の金融政策 理論と実際』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、分かりやすい。

どうしてこんなに良い本が書ける人が、きちんとした

中央銀行の仕事をしないのか不思議で仕方がない。

たとえば、中央銀行の役割のまとめは次のとおり。

1.決済サービスを提供するという役割
2.「最後の貸し手」として流動性(資金)を供給する
 ことにより、金融システムの安定を維持する役割
3.物価の安定を実現する役割、すなわち金融政策を
 運営するという役割
4.金融機関に対する規制・監督を行う役割
5.「政府の銀行」としての役割

そして、金融政策による影響力の評価については、

次のとおり。

1.金利の変更を通じて需給ギャップの水準を左右し、
 これによって物価上昇率に影響を与える手段を
 有している。
2.金融政策の物価に対する影響力は短期的には
 限られている。
3.経済に加わる供給ショックを考えた場合、厳格な
 物価安定を短期間に目指すことは適当でないと
 判断するケースもある。また、バブル発生の危険を
 意識する場合も、短期間のうちに物価上昇率の
 引き上げを目指す政策は適当でない。
4.予想物価上昇率は重要な役割を果たす。

そうなのである、「予想物価上昇率は重要な役割を

果たす」のである。

デフレを終わらせるのは、中央銀行の務めである。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 金融政策の目的は何か?/第2部 誰が金融政策を決定するか?/第3部 金利の誘導とは何か?/第4部 金融政策をどのように運営するか?/第5部 適切な金融政策運営には何が必要か?/第6部 近年の金融政策運営をめぐる論点

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2012年6月 1日 (金)

マーカス・バッキンガムさんの『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』を読んでみた

マーカス・バッキンガムさんの『最高のリーダー、
マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』
を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、企業の継続的な成功には、リーダーと

マネジャーの存在が重要であり、その役割が実際には

どのように違うのかということから始められている。

まず、リーダーが考えるべきたった1つのことは

「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」こと

である。

そして、ここで重要なのは「未来」を信じることである。

一方、マネジャーが考えるべきたった1つのことは

「部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用

する」ことである。

そして、ここで重要なのは、部下一人ひとりの個性の

違いに注目し、彼らの成功に専念すべきことである。

また、この本ではさらに、個人が継続的に成功する

ためのたったひとつのこととして、「自分がしたくない

ことを見つけ出し、それをやめる」ことを挙げている。

では、最高のリーダーはどうやってそこへ到達する

のだろうか。

そこには、次のような規律があるとされる。

1.考える時間を作る
 考える時間がこのうえなく貴重である
2.慎重にヒーローを選ぶ
 賞賛すべき業績をあげた従業員に目を向ける
3.練習する
 よりはっきりと未来を理解させるための言葉や、
 イメージや、ストーリーをくりかえし練習する

この本の全体的な主張は、とてもはっきりしている。

とにかく強みを磨くことに専念すべきということ。

決して欠点を修正して、何とかなるとは考えない。

リーダーもマネジャーも、その役割は違うが、

結局のところ人々の良いところを伸ばすことを

中心にすえている。

まずは、自分がしたくないことを見つけ出して

みようと思う。

【目次】(「BOOK」データベースより)
「たったひとつのこと」について知る必要のある、いくつかのこと/第1部 組織の継続的な成功についてあなたが知らなければならないたったひとつのこと(マネジャーとリーダーーどうちがうのか?/すぐれたマネジャーはチェスをする/すぐれたリーダーは未来を描く)/第2部 個人の継続的な成功についてあなたが知らなければならないたったひとつのこと(何をするかではなく、何をしないか/三つの主張/これでは成功は継続しない)/アンバランスであることをめざして

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