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2012年6月 1日 (金)

マーカス・バッキンガムさんの『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』を読んでみた

マーカス・バッキンガムさんの『最高のリーダー、
マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』
を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、企業の継続的な成功には、リーダーと

マネジャーの存在が重要であり、その役割が実際には

どのように違うのかということから始められている。

まず、リーダーが考えるべきたった1つのことは

「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」こと

である。

そして、ここで重要なのは「未来」を信じることである。

一方、マネジャーが考えるべきたった1つのことは

「部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用

する」ことである。

そして、ここで重要なのは、部下一人ひとりの個性の

違いに注目し、彼らの成功に専念すべきことである。

また、この本ではさらに、個人が継続的に成功する

ためのたったひとつのこととして、「自分がしたくない

ことを見つけ出し、それをやめる」ことを挙げている。

では、最高のリーダーはどうやってそこへ到達する

のだろうか。

そこには、次のような規律があるとされる。

1.考える時間を作る
 考える時間がこのうえなく貴重である
2.慎重にヒーローを選ぶ
 賞賛すべき業績をあげた従業員に目を向ける
3.練習する
 よりはっきりと未来を理解させるための言葉や、
 イメージや、ストーリーをくりかえし練習する

この本の全体的な主張は、とてもはっきりしている。

とにかく強みを磨くことに専念すべきということ。

決して欠点を修正して、何とかなるとは考えない。

リーダーもマネジャーも、その役割は違うが、

結局のところ人々の良いところを伸ばすことを

中心にすえている。

まずは、自分がしたくないことを見つけ出して

みようと思う。

【目次】(「BOOK」データベースより)
「たったひとつのこと」について知る必要のある、いくつかのこと/第1部 組織の継続的な成功についてあなたが知らなければならないたったひとつのこと(マネジャーとリーダーーどうちがうのか?/すぐれたマネジャーはチェスをする/すぐれたリーダーは未来を描く)/第2部 個人の継続的な成功についてあなたが知らなければならないたったひとつのこと(何をするかではなく、何をしないか/三つの主張/これでは成功は継続しない)/アンバランスであることをめざして

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