長妻昭さんの『闘う政治 手綱を握って馬に乗れ』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、まだ民主党が政権交代を実現する前の
長妻さんの現状認識と政策について語られた本である。
この本によれば、2つの保障、社会保障と安全保障は、
国家の礎だということだ。
今、話題の安全保障だが、この本を読むと長妻さんの
安全保障についての考え方が分かるだけでなく、
民主党が成功した理由も、政権をとってから
失敗した原因も、透けて見える。
そういう意味で、とても読んでいて面白い本である。
長妻さんの10の基本姿勢
1. 「官僚主権」から「生活者主権」へ
2. 「中央集権」から「地方主権」へ
3. 「密室」から「公開」へ
4. 「コンクリート」から「ヒト」へ
5. 「戦略なき産業政策」から「環境・バイオ技術立国」へ
6. 「社会保障」削減の前に、「税金浪費システム」削減へ
7. 「官営」から「民営」へ
8. 「人と同じ」から「人と違う」へ
9. 「一国平和」から「世界貢献」へ
10. 先ず隗(かい)より始めよ
闘うだけでなく、作り上げることをもっと考えていれば
あのように簡単に自民党に政権を渡すことはなかった
のではないだろうか。
民主党が駄目だから自民党に戻してみようと簡単に
考えて、現在の悪政に心を痛めている人は多いだろう。
政治というのは、難しいものである。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 なぜ、私は闘うのか(官僚との大戦争ー「消えた年金」「居酒屋タクシー」の本質/温存される税金浪費システム/この国は幸せか)/第2部 日本のどこを、どう変えるのか(未来を官僚の手から取り戻す/生活者主権の改革/政権交代の意味)
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