小宮一慶さんの『神様のサービス』を読んでみた
(5つが最高)
この本は、「お客さま志向」によって最高のサービスを
提供する企業等の分析を中心にした本である。
ただし、小宮さんがされたサービスに対する良いものと
悪いものの比較が多く、一般的な事例を取り上げて
コメントしているわけではないのが特徴である。
また、ここで示されている「お客さま志向」と言うのは
お客さまごとに細かく異なる要望の「真意」を汲みとる
ことを考えて行動できるかどうかが基準とされている。
「なぜ」「どうして」と深掘りすることで、数歩先を行く
機転の利いたサービスが可能ということだが、
一流と呼ばれるホテルでもできていないことが多いと
いう指摘からも分かるとおり、かなり難しいように思う。
しかも、それを気の利いた個人の仕事とせず、組織で
誰でもできるようにすることは、なお難しいだろう。
30年連続で総合評価1位の旅館「加賀屋」のおもてなし
についての記述は、確かにすばらしいと思うが、
それをホテルに求めるのは無理な気もする。
クレーム対応やマニュアル+アルファの考え方などは
基本的なことだが、できていない会社が増えている
気がするのは私だけだろうか。
【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ なぜあの店にはお客さまが集まるのか(最適な「QPS」の組み合わせを考えているか?/「QPS」のすべてを満たした超人気の洋食店 ほか)/第1章 知らぬ間に下がる、お客さまからの評価(サービスへの警鐘1-お客さまの本当の要望に気づかない企業は潰れる/サービスへの警鐘2-昔うまくいったことが、今も通用すると信じている会社は潰れる ほか)/第2章 クレーム対応で会社の真価が問われる(クレーム対応で会社の値打ちは決まる/事例1-賞味期限切れの商品を売るスーパーの最悪な対応 ほか)/第3章 お客さま視点のサービスを実現する社員教育9つのヒント(サービスとクレーム対応/社員教育1-ビジョンや理念に沿って行動する ほか)
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