2011年6月20日 (月)

廣重勝彦さんの『FX取引入門』を読んでみた

廣重勝彦/平田啓さんの『FX取引入門』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、FX(外国為替証拠金)取引について

やさしく解説しているオーソドックスな本である。

ドル円相場がどのような要因で変動するのか、

その歴史や政治・経済構造を丁寧に説明いる。

また、損失リスクを抑えながらいかにリターンを

最大化させるかについて、戦略の立て方を

基本から応用例まで解説した本である。

参考になったのは、FXトレードの実践として

挙げられている次のような点。

①まず、セットアップ
 相場の大局を押さえ、トレード戦術が有利に
 行えるかを見極める。トレンドの判定。
②エッジ(優位性)が重要
 シンプルな取引手法の中でわずかでも勝率を
 引き上げたり、リスクに対する利益見込みを
 引き上げたりするようそのこと。
③目標価格を守る
 当初決めた価格やルールに従って利益を
 確定しなければならない。
 利益確定のタイミングを早めない。
④むやみにロスカットしない
 投資資金全体に大きな影響を与えないように
 建玉を小さくすること。
⑤集計と記録を取る
 どんな有名なトレードの教科書を読むより
 どんなに優秀なトレーダーに聞くより役に立つ。

また、ファンダメンタルズ分析については、相場の

トレンドに関するシナリオを描くためにだけ使う

べきで、それ自体を売買のトリガー(引き金)に

してはならないということである。

そして、テクニカル分析については、どのタイミングで

どの価格で売買すればよいのか、具体的な形で

示してくれる点が大きなメリットであるとしている。

FXの入門書としては、新書なので気軽に手に取れて

内容的にも十分であると思うが、儲けるためには

さらに多くの努力が要るのはもちろんのことである。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 FX取引が市民権を得るまで/1 FX取引の概要/2 FX市場のメカニズム/3 注目すべきファンダメンタルズ/4 FXトレードの実践/5 暴落相場でのサバイバル戦略/6 資金を守る/7 システム運用

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2011年6月 8日 (水)

二階堂重人さんの『FX常勝の平均足トレード』を読んでみた

二階堂さんの『FX常勝の平均足トレード
稼げるトレ-ダ-はもう、はじめている!!』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、一般的なローソク足による分析ではなく

よりレートの流れが読みやすいものとして平均足を

使って為替相場を分析しようという本である。

作者は、テクニカル分析を駆使したデイトレードや

スイングトレードが中心の専業トレーダーとのこと。

FXで利益を出せるのかという問には、次のように

答えることにしているということである。

「絶対に利益が出せるようになる、とはいいませんが、
勉強すれば、じゅうぶん可能だと思います」

以下、私が参考になると思ったポイントを書いておく。

①レートの流れを読んで、有利な方向にだけ
 エントリーする
②1回のトレードにおける損失を限定して、
 リターンを狙う
③スワップポイント狙いで大きなポジションを
 建てるのはリスクが大きい
④平均足は陽線か陰線のどちらかが連続
 しやすいので、レートの流れがひと目で分かる
⑤通貨ペアはスプレッドが狭い組み合わせ、
 時間軸は5分足から1時間足までがおすすめ
⑥押しまたは戻りからの反転を確認してエントリーする
⑦単純移動平均線(SMA)の向きや、レートとの
 位置関係から、長いスパンの流れを判断する
⑧急騰・急落で極端に長い足が出た場合は、
 なるべくエントリーを避ける
⑨SMAの間隔が極端に広い場合は、なるべく
 エントリーしないほうが良い
⑩値動きが荒い状況ではエントリーの条件が
 そろっても、なるべく見送る
⑪ダマシ直後に条件がそろっても見送る
⑫含み損が出たポジションをそのままにしておくと、
 損失が拡大してしまう可能性が大
⑬ナンピンをすることで、損失が大きくなることがある
⑭長い時間軸の平均足で強い流れを確認し、
 短い時間軸でエントリーする

株式投資ではローソク足による分析の方が優れている

と思うが、為替相場を読むには平均足による分析の方が

分かりやすいのではないかと考えていたので、

とても参考になるところが多かった。

株式投資からFXに移ってきた人は、読んでみると

参考になると思うので、おススメです。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 FX取引をはじめる前に知っておきたいトレードのコツ/第2章 変動する相場環境とレバレッジ規制後のFX対策/第3章 レートの流れがひと目でわかる平均足チャートの読み方/第4章 「押し目買い」「もどり売り」でエントリーする条件/第5章 平均足を使った手法の実例解説/第6章 危ないエントリーポイントの見極め方/第7章 トレーダーとして生き残るためのリスク管理/第8章 平均足を使った手法の演習問題/第9章 手法の精度を高めるヒント

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2011年6月 4日 (土)

野村雅道さんの『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術』を読んでみた

野村さんの『働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、元銀行のディーラーが「金利でボロ儲け」を

夢見て、1998年から6年間実践した外国為替保証金

取引の活用術と、そのノウハウを公開した本である。

10%を超える金利でお金がどんどん増えるという

スワップ派の人向けの参考書的な1冊である。

ただ、私はこのような高金利通貨にレバレッジをかけた

取引が本当に安全なものかどうか疑問でならない。

FXがブームになった初期のころは日米の金利差により

スワップで儲けることが一般的な投資手法であり、

円安が進んでいたので、皆がドル買いで儲けられた。

しかし、これは、その当時の状況が許してくれた

特別な投資手法であったという気がする。

けれども、まだ試したことがないし、私自身は損ばかり

しているので、いつか参考にするときのために

そのやり方と「野村式ルール」9ヵ条を次に記しておく。

安定した金利収入を得るための3つのコツ。
①絶対に2~3倍のレバレッジまでにとどめる
②高金利通貨を狙う(野村さんはNZドル)
③為替変動に一喜一憂せず、長期保有・長期運用

「野村式ルール」9ヵ条
①はじめた者が勝つ
②サラリーマンは金利のみに狙いを絞る
③想定済みのリスクの範囲内で取引する
④年間の目標を設定する
⑤大きく損したら外貨で受け取り、海外で使う
⑥外貨の「売り」は考えない
⑦(通貨の)分散投資に意味はない
⑧情報源を確保する(情報がない通貨は買わない)
⑨無理はしない(損切りは早めに行う)

金利だけで年1000万円稼ぐ方法ということで

外国為替保証金取引のすごさは伝わってくるが、

通貨売買で儲けようとしてはいけないというのは

何だか消化不良のように感じるのは、儲けられない

私のみの感想だろうか。

高金利通貨に興味があるスワップ派の人は

ぜひ1度読んでみると参考になるはずである。

【目次】
第1章 早期退職、セミリタイアを実現した私の方法
第2章 金利10パーセント超を実現させる基礎講座
第3章 「外国為替保証金取引」はもっとも優れた外貨投資
第4章 どうすれば「外国為替保証金取引」ができるか
第5章 成功のための「野村式ルール」9ヵ条

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2011年3月10日 (木)

新井邦宏さんの『投資の王道(実践編 通貨証拠金取引)』を読んでみた

新井さんの『投資の王道(実践編 通貨証拠金取引)』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、すでにFXをやっている人にとっては

前半の136ページまでは不要であると思われる。

この本のいいところは、第3章のテクニカル分析に

ついてと、第4章のリスク管理についてである。

そして、テクニカル分析の中心は一目均衡表である。

新井さんは、テクニカル分析に売買のタイミングを求め、

一般に相場を「予測」するための道具だと考えられて

いるが、それは正しくないと断言している。

そして、テクニカル分析とは、本来「現時点で相場が

どのような状態にあるか」を確かめるための道具であり、

その時々の相場の状態を観測・認識するための道具で

あるとしている。

その上で、相場参加者の多くが常に見ているチャートと

して一目均衡表を紹介している。

そのため一目均衡表を勉強しようとしている人にとっては

とても分かりやすい参考書となっている。

一目均衡表は、現在の相場において買いが強いか、

売りが強いかを一目で示し、これからどの方向に向かう

のかを示してくれるとしている。

株式投資などで一目均衡表を目にしてはいても

実際にどのように使ってよいのか分からないという

ような人にはオススメの1冊です。

なお、新井さんはレバレッジ取引ではナンピン売買は

必ずと言っていいほど破滅への道が待っていると

警告している。

理由は、ナンピンが相場のトレンドに逆らった取引

だからということである。

確かにFXでのナンピンは私も怖い思いをしたので

もう二度とやらないと決めている。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 通貨証拠金取引とは何か?(通貨証拠金取引の特徴/通貨証拠金取引の仕組み)/第2章 通貨証拠金取引の売買方法(実際の取引を開始するために/相場のトレンドと売買 ほか)/第3章 通貨証拠金取引とテクニカル分析(テクニカル分析の考え方/テクニカル指標の見方・使い方 ほか)/第4章 リスク管理と資産運用(レバレッジ取引のリスク管理/運用資産のマネジメント)

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2011年2月 6日 (日)

鳥居万友美さんの『FXで月100万円儲ける私の方法』(実践編)を読んでみた

鳥居さんの『FXで月100万円儲ける私の方法
(実践編) NTTスマートトレードofficical』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、A4版と大き目のサイズに、主婦トレーダー

鳥居さんの使用している勝ちパターン30として、

チャート上の12のロングとショートのエントリーポイント

と、それぞれ3つの決済ポイントが紹介されている。

「FXで月100万円儲ける私の方法」の第2弾という

こともあり、具体的な売買の方法も紹介されていて

初心者には分かりやすい。

また、オールカラーで実際のチャートが紹介されており、

考え方を学ぶには最適だと思う。

ただ、チャートにはダマシが多いので、注意が必要。

『FXで勝つために最も必要なことは、「大負けしない」
こと。それには、注文を出すときに「ストップ」を毎回、
必ず入れることです』

鳥居さんの考えるFXで損する人・失敗する人の共通点。

①損切りができない。
②「過去にうまくいったから今回もうまくいく」と
 思い込んでいる。』
③「ポジポジ病」(ポジション持ちたい病)に
 かかっている。
④「勝率」と「仕掛け」にこだわりすぎる。
⑤自分以外のものに頼りすぎる。
⑥自分なりのルールがない。
⑦感情に負けてしまう。
⑧簡単に勝てる、特別な方法があると思っている。
⑨都合が悪くなるとすぐ「塩漬け」「ナンピン」に走る。
⑩こつこつ勝って、大きく負ける。

また、FXでハッピーになるための万友美流10か条。

①余裕資金で行う。
②最初は小さく、だんだん大きく。
③自分の得意なパターンを見つける。
④やるときやらないときをハッキリ分ける。
⑤必ず取引の記録を残す。
⑥「たら・れば」星人にならない。
  いつまでも思い悩むのはやめる。
⑦謙虚な気持ちを忘れず投資する。
⑧人に頼らず、自分の頭で考える。
⑨FX仲間をつくる。
⑩幸せの上昇スパイラルを目指す。

考え方には学ぶところが多く、たとえば移動平均線には

単純移動平均線(SMA)と平滑移動平均線(EMA)があり、

EMAの方がより直近の動きを反映するので鳥居さんは

基本的にEMAのほうを使っているというようなことは、

初心者には参考になると思う。

ただ、実践編としては第1章の「FXの基本をマスター

する」や第5章の「FXをはじめよう 口座開設編」などは

必要ないと思う。

NTTスマートトレードofficicalということで、第5章は

仕方のないところなのだと思うけれど、全5章のうち

2章が実践というにはあまりにも初歩的過ぎて

内容を薄くしてしまっていることは事実。

けれども、チャートを使ったトレードをこれから実践して

みようという人にはおススメの1冊。

1500円が高いと感じる人は、アマゾンの中古で。

【オススメ本リスト】
『「株」のステップアップ講座』 渋谷高雄 ダイヤモンド社
『デイトレード大学』 岡本治郎 パンローリング
『外国為替トレード勝利の方程式』 今井雅人 日本実業出版
『投資苑』 アレキサンダー・エルダー パンローリング

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 FXの基本をマスターする(「外国為替市場」って一体どこにあるの?/「円高」「円安」ってどういうこと? ほか)/第2章 チャートの見方・使い方を覚えよう(相場を読むための不可欠ツール「ローソク足」って何?/強い上昇エネルギーを表す「陽の丸坊主」 ほか)/第3章 万友美式勝ちパターン30(買い(ロング)エントリーのタイミング/売り(ショート)エントリーのタイミング ほか)/第4章 FXに役立つ情報収集術(FXで勝ち続けるために、情報を上手に活用しよう/情報交換や気晴らしに気の合うFX仲間を見つけよう ほか)/第5章 FXをはじめよう 口座開設編(自分に合った取引会社を選ぼう/取引口座を開こう(口座開設までの流れと口座の種類) ほか)

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2011年1月29日 (土)

鳥居万友美さんの『“FX”で月100万円儲ける私の方法』を読んでみた

鳥居さんの『“FX”で月100万円儲ける私の方法
普通の主婦の私でもできた!』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、典型的な素人でもFXで儲かっちゃいました

というタイプの本であるが、それゆえに初心者からの

支持を多く集めているようで、特に子育てママには

かなり訴えるものがあるようである。

そこで今回は鳥居さんの投資手法というよりは考え方を

単独で取上げるのではなく、プロのFXディーラーだった

松田さんの考え方と比較することで特徴を見てみよう。

まず、鳥居さんの「月に100万円稼ぐ」必勝ステップ
①取引手法に応じて口座は別々に
②主力のデイトレはテクニカルに集中
③デイトレは高レバレッジにするが、資金管理は意識する
④ロスカットの徹底が負けないコツ
⑤スワップ口座はあくまで心のお守り
⑥「投資ノート」で自分を見つめる
⑦相場が読みやすい通貨を見つけ通貨ペアを限定しない

次に、松田さんの「1勝9敗でも勝てる松田式FX」
①トレンドには素直に従う
②デイトレードは避ける
③売りと買いの両方で勝とうとしない
④ストップロスは必ず入れる
⑤FXは為替差益だけに的を絞って臨む
⑥ローソク足チャートに基づくテクニカル分析重視
⑦チャートの「だまし」が少ないドル・円を推奨

両者の違いは、とても興味深いのでまとめてみる。
①テクニカル分析により相場の先を読もうとする(鳥居)
 ファンダメンタル分析も取り入れトレンドに従う(松田)
②デイトレが主力(鳥居)
 デイトレは避ける(松田)
③売りと買いの両方で勝負している(鳥居)
 売りと買いの両方で勝とうとしない(松田)
④ストップロスは必ず入れる(両者に共通)
⑤デイトレとは別にスワップ狙いもする(鳥居)
 為替差益だけに的を絞って臨む(松田)
⑥ローソク足チャート重視(両者に共通)
⑦通貨ペアをひとつに限定しない(鳥居)
 キャリアの浅い個人投資家にドル・円を推奨(松田)

ふたりとも本当に儲けているとすると、FXのやり方は

これほどまでに違っていても儲かることがあるようだ。

けれど共通している点が最も大事なことかもしれない。

鳥居さんも次のように書いている。

『FXで勝つために最も必要なことは、「大きく負けない」
ことだと思っています。それには、「ストップ」を毎回、
必ず入れることです』

『極力、ストップにかからない自信のあるタイミングを
見極める習慣をつけるためにも、ストップは常に入れる
ほうがいいと思います。
10回エントリーした場合、ストップにかかるのを4回まで
に抑えることを目標にしてみましょう』

投資法で参考になるのは次のポイント。

『1日足、4時間足、1時間足、15分足と時間を長いほう
から短くしながら、それぞれのトレンドを確認してみる。
上昇基調では、「買い」、下降基調では「売り」で
エントリーしてみる。
大きいトレンドと小さなトレンドが違う場合、早めの決済
を試みる』

月100万円儲けるには、大きいトレンドと小さなトレンド

が違う場合にも、上手く取引をしないといけないようだ。

最後に、FXで損する人・失敗する人の共通点を抜粋。

①損切りができない。
②「過去にうまくいったから今回もうまくいく」と
 思い込んでいる。』
③「ポジポジ病」(ポジション持ちたい病)に
 かかっている。
④「勝率」と「仕掛け」にこだわりすぎる。
⑤自分以外のものに頼りすぎる。
⑥自分なりのルールがない。
⑦感情に負けてしまう。
⑧簡単に勝てる、特別な方法があると思っている。
⑨都合が悪くなるとすぐ「塩漬け」「ナンピン」に走る。
⑩こつこつ勝って、大きく負ける。

私も負けているときに、思い当たる点がある。

しかも酷いときには、少し勝って、何度も大きく負ける。

こつこつ勝つことさえないんだから、情けない。

このての本を参考にならないと切り捨てることは簡単だが、

何が学べるかを考えて読むことこそ、このブログの主題で

あり、私にとっての楽しみなのである。

そういう意味では、充分楽しませてもらった、感謝。

【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 「子育てママ」がFXを始めた理由/第1章 FXは決して怖くない。むしろ女性向きの投資です/第2章 難しそうな「取引き」も、こうして始めれば大丈夫!第3章 元手100万円で月100万円稼ぐ、5つの必勝ステップ/第4章 損する人、失敗する人には共通点がある/第5章 会社選び、気の合う仲間との交流も勝ち続けるための鍵/第6章 何より大事なのは、自分に合った投資手法を見つけること!/おわりに FXでハッピーになるための万友美流10カ条

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2011年1月28日 (金)

松田哲(マツダサトシ)さんの『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』を読んでみた

松田さんの『1勝9敗でも勝てる松田式FX!
大きく動くこれからが儲けドキ!』を読んでみた

 (5つが最高)

最初に1つ言わせてもらうと、この本は「てにをは」の

間違いが多く、脱字もかなりあるのが残念なところ。

ただ、著者の松田さんはプロのFXディーラーだっただけ

あって、とにかくその考え方はシンプルで分かりやすい。

やっぱり実際に稼いでいる人は、その世界の大切なことが

何かをきっちりと理解していて無駄がない。

『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか? 利回り

100%の外貨投資戦略』など松田さんの本は何冊か

読んだことがあり、その考え方に影響を受けてきたので

今回もとても面白く最後まで読ませてもらった。

けれど、最近は「1勝9敗」でも勝つということばかりが

強調されすぎて、松田さんの本来意図していたところから

離れてしまったのではないかという懸念もある。

もともとは「損小利大」で続けていけば、勝率は悪くとも

トータルで儲けることができるので、損をするのを嫌って

下手に粘ることなく、損切りを適切に行うべき、という

発想法を伝えたかったのではないかと思う。

このことは、結局、FXでは損をすることは必ずあり、

大切なのは勝率ではなく、儲けられるときに大きく

利を伸ばすことが重要であるという教えだったはず。

ところが最近の松田さんに対するレビューなどを見ると

「1勝9敗」では勝つことは難しいというものが目立ち

実際には松田さんは「1勝9敗」ではないはずなのに

「1勝9敗」ということばかり注目されてしまっている。

この本に興味をもった方は、ぜひ本来の松田さんが

意味していたところをよく理解して、読み進めて

いっていただきたい。

少しだけ、「松田式FX」について私なりにまとめさせて

もらうと次のとおり。

『大負けしないための鉄則
①トレンドには素直に従う
②デイトレードは避ける
③売りと買いの両方で勝とうとしない
④ストップロスは必ず入れる』

これらは「損小利大」のための第一歩だと思うが、

私は、どちらかというと逆張りが好きで、デイトレード

ばかりやって、売りと買いの両方で勝とうとしている。

ストップロスについては、まさにそのとおりだと思うが

成り行きで注文を出したいため、ほとんど入れない。

結局、全部逆にやっているので儲からないのだ。

「損小利大」だけは、常に意識しているつもりだけれど

逆になってしまうことが多いのも、また相場なのだ。

『人民元自由化に伴う円高局面においてFXで勝つ』
『1ドル=65円の極端な円高が進む』

今後のドル円相場の予測は、いつもどおり大胆。

『FXは為替差益だけに的を絞って臨むべき』

『相場に勝つのは天才ではなく「しぶとい奴」』

『利益と損失の比重は2対1が基本中の基本』

利益と損失の比重というのは、利益目標を立てるという

より、ストップロスにより損失をコントロールすること。

『日足のローソク足チャートに基づいたテクニカル分析が
最も分かりやすくて有効』
『世界中の人たちが同じチャートを見て節目となっている
水準が強く意識されることによって、結果的にサポートラ
インやレジスタンスラインなどが機能しやすくなっている』

『頻繁にオーバーシュートするユーロ・ドルと比べて、
ドル・円は比較的チャートポイントに対して律儀に反応
する傾向が強い通貨ペアです』
『チャート上の「だまし」が少ないという意味では、ドル・
円はキャリアの浅い個人投資家でも比較的トレード
しやすい通貨ペアだと言える』

どの通貨ペアがいいと感じるかは、動きが大きいほど

儲けるチャンスが大きいと考える人もいるので

人それぞれの見解があると思うが、私もドル・円が

比較的素直な動きをするように感じる。

FX初心者の方は、ぜひ一度、松田さんの本を手にして

みて、その方法論の是非を検証してみるといいと思う。

やり方が合う合わないはあると思うが、きっと得られる

ものがあるはず。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 人民元の自由化とともに超円高時代が到来する!(瓦解し始めたユーロ/今、目の前にある危機の本質 ほか)/第2章 激動の時代を勝ち抜く「松田式FX!」の基本戦略(外貨売りに抵抗のある日本人/めざすべきは“損小利大” ほか)/第3章 具体的にどう勝つか?「松田式FX!」投資戦術(めざすリターンによって手法は異なってくる/買いと売りの両方で勝とうと思うのは強欲 ほか)/第4章 ドル・円、ドル・ユーロ、豪ドル・円 3大人気通貨ペアはこう攻める!(ドル・円の今日までと明日 一貫して大きな流れはドル安・円高/ドル・ユーロの今日までと明日 下落トレンドはまだまだ続く! ほか)/エピローグ FXトレーダーの存在意義は「相場の均衡点」を探ること

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2010年12月29日 (水)

酒匂隆雄(サコウタカオ)さんの『酒匂隆雄の為替塾』を読んでみた

酒匂さんの『酒匂隆雄の為替塾 外国為替の新常識』を読んでみた

 (5つが最高)

この本は、どうすれば為替取引で儲かるかとか

いくら為替で利益を出したかとかいうことは

まったくと言っていいほど書かかれていない。

しかし、FXで儲けたいなら(損をしたくないなら)

ぜひ読んでおくべき1冊だと思う。

書かれていることは、作者がディーラとして経験

してきた事や感じてきた事がほとんどである。

外資系銀行の元敏腕為替ディーラーであった

酒匂さんの書いた外国為替秘話だけあって

話しそのものが面白いのはもちろんだが、

その言葉の端々に損を小さくしないといけない

ということが織り交ぜられていて、それこそが

為替取引の必勝ノウハウの真髄なのだと感じる。

すなわちファンダメンタルどおりに為替は動かないし

評論家の予想も当たらないから為替取引に損は

必ずついてまわるものだということだ。

この本を読むことで得ることができるのは現実に

為替相場でディーリングを続けてきた作者の相場への

取り組み方や考え方であると言える。

必勝法として紹介されているものも実に潔い。

①大儲けを狙うな
②レバレッジを効かせるな
③諦めが肝心(早めに損切れ)
④無茶をしない
⑤ラウンドナンバー(きりの良い数)の注文を避ける
⑥情報が命(本物のディーラーの情報は参考になる)
⑦運をコントロールする
⑧のべつ幕なしにやらない

この本を読んで自分の知らなかったことは多いが、

その中でも驚いたのは70年代から80年代は、

マレーシアの中央銀行など新興国の中央銀行が

90年代のヘッジファンドのような投機家と同様な

影響力を持って為替の世界を動かしていたこと。

結局のところ、どの時代のスタープレーヤーも

現在までは生き延びていないことも興味深い。

FXで大きな損を出す前に読んでおくといいと思うが、

損を出した経験のある私が読むからこそ

納得する部分が多かったのかもしれない。

とにかくFXに挑戦するなら、読んでみる価値がある。

【目次】(「BOOK」データベースより)
為替ディーラーというお仕事/第1章 よいディーラー、悪いディーラー/第2章 どうしてマーケットに勝てないのか/第3章 僕が体験した東京外為市場25時/第4章 市場の力学/第5章 個人でもできる外国為替取引必勝法/第6章 マーケットのクセを読む/最終章 僕はこうして外為ディーラーになった

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2010年12月22日 (水)

FXトレーディング研究会の『FXで儲ける21の差 勝ってる人はここが違う』を読んでみた

FXトレーディング研究会の『FXで儲ける21の差
勝ってる人はここが違う!!』を読んでみた

 (5つが最高)

井上さんの『FXチャートリーディングマスターブック』

と比較するとはっきりするが、この本はとても内容は

豊富であるが、参考になる点は少ない。

誰に向けて書かれている情報かもまったく分からない。

情報量だけは多いが、前半は、初心者向けの

FXはコストが低くてすむので気軽に投資できて

24時間可能なのでいつでも取り組めるという紹介。

売りからもできるという説明も株をやったことのある人

向けの説明なのか何だか中途半端な説明。

チャートが読めるようになるというのでもなければ

「選りすぐりの戦略カタログでトレード法を確立しよう」

という、様々な手法の紹介で終わってしまう。

この本を読んではっきりとすることは、とにかくFXで

儲けることは大変だということくらいか。

特別な取引手法やFXで勝つための必勝法などは

書いてあるわけではないので、そういったものを

期待した人には、まったくもって残念な本。

ただ、何も知らないFXの初心者であれば情報量の

多さにだけは満足するのではないだろうか。

けれど、本当の初心者なら後半の戦略カタログ

には付いて行けないかもしれない。

【目次】(「BOOK」データベースより)
prologue 資産運用の強い味方FXで外資投資!/1 スッキリわかる!FXの仕組みと魅力/2 FXで勝負するなら外国為替市場の特徴を知ろう!/3 マーケット分析手法とこれまでの取引方法/4 FXで勝つための心構えと必勝法/5 選りすぐりの戦略カタログでトレード法を確立しよう!

FXで儲ける...

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2010年11月25日 (木)

鳥居万友美さんの『月100万円儲ける私のFXノート』を読んでみた

鳥居さんの『月100万円儲ける私のFXノート』を読んでみた

 (5つが最高)

この本の帯には、子育てママの勝てる!FXノート術

と書いてあるが、単なる主婦のノートではもちろんない。

プロフィールを見ても会社の代表取締役であり

旦那さんもいろいろと本などを出版したり活動されて

いるので、それでFXの本が出せているのだろう。

鳥居さん自身、自分流のFX投資のスタイルを身に

着けないと、いつまでたってもFXに勝つことはできない

と言っているが、この本を読む限り決まった方法で

月100万円儲けているわけではないようである。

他の著作を見てもこの人が月100万円儲けている

手法というのはまったく分からない。

それでもこの本を手にしたのは、勝つための

FXノートの書き方を教えてくれるというコンセプトに

魅力を感じたためである。

いろいろな人のFX本に記録をつけることの重要性への

言及が見られるが、私にはそれが決定的に欠けている。

しかも、記録しておけば防げたようなミスを何度も

繰り返して実際に損までしている。

そこで他人のノートの付け方を参考にしたいと

思いこの本に手を伸ばしたのだ。

内容的にはかなり出版用に時間をかけて

作り込んだノートを公開しているようなので

これをそのまま真似ることは難しいが

記載すべきものが何かというヒントは充分に得られた。

FX本は株式関連の本に比べて良質な本が

少ないといわれているが、確かに私もそう思う。

しかし、それしか参考にするものがないのだから

いろいろな人の本から良い部分を試行錯誤して

取り入れていく以外にFXは続けていけないようだ。

ギャンブルに勝つというのは、難しいものだ。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 FXの基本とノートで勝てるようになる理由/第2章 万友美流ノート術の鍵は「記録」「プリント」「集計」の3つ/第3章 私の1カ月(08年9月)のFXノート、全部見せます!/第4章 そして生まれた、万友美流5分足トレード必勝法/第5章 仲間たちのFXノートを見せてもらいました!/第6章 いろいろな情報収集にもノートを活用しよう

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